15話 ページ16
me side
『すみません、くられ先生はいらっしゃいますか？』
無事大学に着き、普段私が通う学舎とは別の研究棟へ。受付でお目当ての名を告げると、何やらカタカタとパソコンで確認してるお姉さん。
｢少々お待ちください…はい、ご自身の研究室にいらっしゃるそうですよ｣
『ありがとうございます。あ、これ学生証です』
｢はい。保全生態学科の狩乃さんですね。ではこちらに記名をお願いします｣
一通りの事務作業を終えて向かうは5階。この大学1と謳われるマッドサイエンティストことくられ先生の元へ。あ、用事の内容はもう察するよね？そうその通り粛清ですよ。うちのトンちゃんに手を出した罪は重い。
エレベーターを使って上がると、廊下にまで漂う薬品臭。硫黄だかなんだか知らんけど、色々臭ってくる。
これ嫌いな人は無理な臭いよな。私はもう慣れたけど。
｢──にもう少し触媒加えた方が…｣
｢ならこっちはどうですか？少量でも反応が大きい…｣
｢うーんそれだとこっちがね…｣
お取り込み中らしい。
が、気にせず扉をスパーン！と勢いよく開けて『こんちわ！』と元気よく挨拶をすると顔の見えない2人に苦笑された。
｢っくりした…もうAちゃんさ、いつも静かにって言ってるよね！｣
『すみませんくられ先生。多分次は守ります』
｢うんそれ守る気ないやつだ｣
ははは…と引き笑いをする変な仮面を被ったマッドサイエンティスt…もといくられ先生。
…と、
｢もう…俺までびっくりしたでしょ、A｣
『ごめん兄さん。今日はいたんやね』
｢なんかねー今日はAに会える気がしてたの｣
『はい出ましたシスコンですね気持ち悪い』
｢口が悪いよ｣
"神"と書かれた布の下でニマニマ笑うおにい…こと
sn｢今日は何しに来たん？｣
『ん、くられ先生にちょっと…ね？』
kr｢……ｷﾞｸｯ｣
sn｢え、先生？Aになんかしたんですか…？｣
『正確にはうちのトンちゃんに、なんだけどなぁ？』
kr｢いやいやいやAちゃん。あれはちょっとした検証というか実験というかね？｣
『どっちにしろトンちゃんに手ぇ出したことに変わりはないんすよね？』
sn｢せんせー？｣
にこにこ顔の狩乃兄弟。怯える先生。
これ他の人が見たら恐怖映像確定案件。
私らつよい(小並感)。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2972人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる(プロフ) - は〜ぇ〜〜〜〜？？？章の最後にそれ持って来ますか…はぇ〜……叫んじゃった…ネタバレもせんし検索避けするけど、これから読む人覚悟してほしいレベルで最高作品ですねこれ…続編行ってきます (6月23日 11時) (
レス) @page50 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
モッチンプリーン - ふぁｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯ、トンちの純粋さ が神ってる……ぐへへ……（変態） (2022年6月27日 0時) (レス) @page28 id: f9adfbd91d (このIDを非表示/違反報告)
天の河 - くああ800票を801票にしてしまったぁ…続編も楽しんできますね！ (2020年12月23日 19時) (レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
そらばうぉ＠（大体）同い年卍同盟(プロフ) - ななななんと…grさん…！なんか悲しいっ…！？ (2020年10月16日 17時) (レス) id: c189a0280b (このIDを非表示/違反報告)
めろん - トントンさんが可愛すぎる！！あと、ぺ神さんがお兄ちゃんっていうところもめっちゃ好きです！これからも体調に気をつけて、更新頑張って下さい。応援してます！！！ (2020年10月3日 16時) (レス) id: aafa0eac70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Toki | 作成日時：2020年6月30日 7時
