次期妻候補争奪戦【浦島坂田船】

意外性 ページ38

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「いやぁ…お前が空手やってたなんてなぁ」

『まだ驚いてるんですか…』


御宅に着いて速攻お風呂に入らせてもらった後、皆さんが集まっているところに行くと優雅に紅茶を飲んでらっしゃった。


「え、じゃあ俺らのこと普通に追い払えるやん！」

『まぁ…護身ぐらいは出来ますけど、勝てはしませんからね？』

「まあ僕らもAちゃんに負けたら顔向けできませんよ」

「お嫁さんにやられる夫は嫌やろ！」


うん、志麻さんは追い払われるような事する前提だし、センラさんはまだいいとして、坂田さんに関しては私の意思はぜろですね


「てかさ、A」

『なんです？』


3人がガヤガヤしてる中、最初に発して以来言葉を発していなかったうらたさんが思い立ったように呼びかけてくる。じーっと穴が空くほど顔を見られて気づいたけど、今どすっぴんだよな、私…


「すっぴんでも全然肌綺麗だよな」

『え、ありがとうございます…ってそんな見ないでくださいよ』

「んー、綺麗」

『……うらたさん眠たいでしょう』

「眠くねーよ」


頬杖をつきながら真顔でこちらをマジマジと見てくるうらたさん。うらたさんの方が肌綺麗じゃん…
うらたさん本当に毛穴ぜろ、羨まし…


「お前こそそんなに見てんじゃねぇよ」

『んぎゃっ…顔、潰れた…』

「んぎゃってお前…ふ、ふふ、声やべぇ、ふっ…まって、ふふ、はっ…」

『ちょ、笑いすぎですからね！？』


何故かツボに入ったらしいうらたさん、笑いが止まらない。ケラケラと笑い転げている。

何したん？なんて3人に聞かれるけど、本当に何もしていないし、何ならこちらが顔を潰された側だ。






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