救出 ページ12
・
叫んで少ししてドアを叩く音がした
「志麻くん、何してるん」
『センラさ、そこ、開けてください!』
「? Aちゃんが叫んだん?」
『はい、あの、開けンッッッ』
再び開けて、と言おうとした瞬間口を手が覆った
当然振り払うほどの力が私にあるわけもなく黙ることになる
「……とりあえず、開けるから服脱いどんなら着といて」
「センラくん、要らんことせんでええよ」
「うらたんに怒られんで?なんかしたら」
「…チッ」
うらたん、多分うらたさんかな…?
うらたさんの名前が出た瞬間、強く握られていた腕が解放されて、センラさんが開けてくれたのか、ドアが開いた
『センラさ、』
「ちょっと、志麻くん、Aちゃん泣いとるやん」
「夜に男の部屋にヒョコヒョコ着いてくるんが悪い」
「はぁ……部屋まで送ってくから着いてきてください」
『は、はい…』
そのあと振り返って「次はうらたんにチクるで」と言い残してセンラさんは私の手を引いて廊下を進んでいった
『あの、ありがとうございました』
「ん?ええよ
でも、たまたま俺が通ったから良かったけどその気が無いんなら男の部屋にヒョコヒョコ着いてったらあかんよ」
分かった??と微笑まれる
『はい…すみません』
「ほんま危機感ないお嫁さんやわぁ」
『え、お嫁さんって…』
「将来の、な?」
返事に困っていると
着いたで、と何事も無かったように手を振りながら去っていくセンラさん
本当に初日から色々あった…
・
992人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫菜(プロフ) - 本当にとても素敵な作品で一気に読んじゃいました!!続編を公開するご予定はありますでしょうか? (9月20日 19時) (レス) @page50 id: 05e4a34920 (このIDを非表示/違反報告)
氷雪利(プロフ) - ぞ、続編のパスワード教えて欲しいです… (9月3日 12時) (レス) id: 9b1774a918 (このIDを非表示/違反報告)
月永悠(プロフ) - ああぁぁぁ………好こだ……更新頑張ってください!! (2019年10月18日 7時) (レス) id: 73f2911850 (このIDを非表示/違反報告)
ノン。叉は熊ねぇ(プロフ) - 更新されるたびに☆押しちゃう…←意味ない (2019年10月17日 22時) (レス) id: 873b1f45bc (このIDを非表示/違反報告)
sakako(プロフ) - あー、好きです!!(唐突)なんでもっと早く見なかったんだ私…!!と、思っちゃうほど面白くて一気に世界観に引き込まれてしまいました!応援してます!更新頑張ってください! (2019年10月15日 20時) (レス) id: d08b40b16f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くりーむぱん | 作成日時:2019年10月7日 19時