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「そういうあなたはどうなんですか？どうせ低いんでしょ？」
ニタリといやらしく笑うなるせに嫌な予感しかしない。
「いや、やっぱいい！言わなくてい」
「９８点でぇーーーす、ばーーーーか」
「うわぁぁぁぁ」
ガクンと膝から崩れ落ちる。なるせは水戸黄門のこの紋所が目に入らぬか！と言わんばかりにテストを見せつける。
「ごめんねぇ、お前とは頭の作りが違うんだよね」
「そうだね、体の作りも違うもんね。このタプタプのお腹私には真似出来ないよ」
「はっ、埋めるぞ」
またやってるよ、という周りの視線を感じる。
そんなんだよこのやりとり毎回なの。なるせと話すとこんな感じになっちゃうのなんでなの。
私は、７点のテストを見つめため息をついた。
追試は１週間後。まぁ、１週間あれば大丈夫でしょ
うんうん、大丈夫。
ヤバい、全然大丈夫じゃない。
追試が３日後に迫った今。私は焦っている。
この追試落ちたらヤバいのに。
本当に、本当に屈辱的だけどもう頼むしかないのか。
「あの…大変言い難いんですけど」
「なんです、言ってみなさい」
ハァーー憎たらしい
あぁ、お願いしたくないな、嫌だなマジで嫌だな。いや、本当に嫌だな。
「数学、教えてください！！！！！」
「えーどうしようかな、まぁタダでとは言わねぇよな？」
「……もちろんです。なんでも奢らせていただきます。」
ほらやっぱり。こうなることは分かってたんだけど！頼まざるを得ないし。
「じゃあ今日から放課後図書室集合で」と残してニッコニコで去っていく。
あの大きい背中に飛び蹴りしてやりたい気分。
「いや、だから違うって」
「え、え、なんで？公式に当てはめてるじゃん」
「この公式じゃねぇよ」
「えーーーずっと合ってると思ってた」
「まじで馬鹿なんだね」
「……私褒めて伸びるタイプだから」
「あ？褒めろって？褒めるところもねぇよ！」
はい、言い返す言葉もございません。
さっきから何度も教えてもらってるのに、全然覚えられないし間違えるし
「ここと、ここと、ここ！あとこの公式覚えれば合格できるから意地でも覚えろ！」
「はい、先生！！」
必死に、追試に落ちないように
なるせをガッカリさせないように勉強した。
当日なるせに「これで落ちたらまじで許さないからな」と脅されてガクガクしながら受けた。
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ｍ - お話の構成が良すぎる！自身のストーカー被害の経験から女子高生を助けちゃって、、のところ読んでて楽しかったです。なるせと主人公のふざけた会話も本当にしていそうでドキドキしました♡ (2022年5月26日 13時) (
レス) @page23 id: 365275f24a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2022年3月17日 0時) (レス) @page26 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 最高すぎました…本当にありがとうございます…！ (2021年10月15日 19時) (レス) @page26 id: 26768e7c05 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 怜美さん» 嬉しいです〜(;_;)こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2020年11月11日 22時) (レス) id: 9fdc00e698 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - ビムロスの夜さん» ありがとうございます！！ (2020年11月11日 22時) (レス) id: 9fdc00e698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：な
| 作成日時：2020年10月29日 17時
