24歳と18歳【nqrse】

07. 24歳と18歳 ページ7

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「なんとも思われてない異性に意識してもらうにはどうしたらいいと思う？」


皐月と目を合わせる。

(これは、あれだよね？)

(うんあれだね)


「僕は諦めた方がいいと思うけどなー、ね？皐月」


「いや、アピールしてアピールしまくればいけるよA！」


「ちょ、おい！」


出来れば聞きたくなかったAからの恋愛相談。
いや、絶対に聞きたくなかった。

急な予定が入ったと嬉しそうに走っていった次の日から浮かない顔してると思ったらこれだ。

本当に、好きなひとがいたんだ…


「で？で？どんな人なの？先輩？それとも同級生？」


「うーん、と…社会人、です」


「え！まじ！？てか何歳！？」


女子ってなんでこんな恋バナ好きなんだろ。皐月の圧に負けてポツポツ話し出す。
こっちは聞きたくないっての。


「…24歳」


「はぁ！？24！？」


思わず大きな声が出た。
ふたりが手で耳を覆う。うるさい、と皐月に罵られた。


「6歳差か…まぁまぁ厳しい状況だね」


「遊ばれてない？それ」


「それはないと思う」


「そうだよ、Aがそんな人好きになる訳ないでしょ！バカ！」


皐月は僕の味方してくれると思ってたのに、キッついな〜


「恋人になるにはどうしたらいいんだろう」


はぁー、とため息をつくA。それは僕が一番知りたい。Aの恋人になるにはなにをすればいい？
意識してもらうにはどうしたらいいんだよ。


「ちょっと私も年上好きになった経験ないからわかんないなー、ごめんね」


「ううん、全然いいの。こっちこそごめんねこんな話して」


「こんな話じゃない！Aからの恋バナなんて初めてなんだから」


「えへへ、聞いてくれてありがとうね皐月ちゃん、まふくん」


僕は応援なんてしないよ、振られちゃえばいいとさえ思ってる。ごめんね、A。


「誰か年上の知り合いとかいないのー？その人にアドバイスもらうとか」


「年上、か〜…あ！」




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