色のない世界で、君と 2【めいちゃん】

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タイミングを見計らったかのように企画やらプレゼンやらが入り、怒涛の忙しさだった。

でも私にとっては好都合だった。

仕事に明け暮れて、考えるのを放置することができた。


めいちゃんとのメッセージも途絶えて

なるせにも連絡していない。


ハァと息を吐きながらベッドにダイブした。


なるせが私のことを好きだなんて、考えもしなかった。

私はそんなこと露知らずめいちゃんへの想いをベラベラ話していたってこと。

なるせはどんな気持ちで私の話を聞いてくれてたんだろうか。


なるせを失いたくない、でもそんな贅沢言ってられない。


私がやらなきゃいけないことは


なるせの告白を断ることとめいちゃんに自分の気持ちを伝えること


横向きになるとベッドの横にあるサイドテーブルの上のチケットが目に入る。

次がファイナル、か。


めいちゃんに連絡しようとスマホを手にしたけど、なるせの顔がチラついて手が止まる。


もうどうしたらいいか分かんないや


スマホを放り出し目を瞑った。

だんだんと遠のく意識の中で優しく微笑むめいちゃんの顔が浮かんだ。





仕事をしていればライブの日なんてすぐで、
どんな顔してふたりを見ればいいのか分からないけど

来てしまったからにはしょうがない。


こんな人数の中私を見つけられる確証はない。

今回は整番もあまり良くないから後ろの方で大人しく見ようと思っている。

この前の件もあるからペンライトを振るのはやめておこう。





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