色のない世界で、君と 2【めいちゃん】

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俺はあの日を一生悔やむだろう。


まず、なるせからA送ってやってってメッセージが来たのが気に食わなかった。

俺の前で仲良さそうにしてるのも嫌だった。

Aがなるせに絶対的な信頼を置いてるのだって


そんな俺のくだらない嫉妬でAを傷つけた。


イライラしてお酒のペースが早かったことは確か。

途中で眠くなって、目を瞑った。

そしたら目の前に俺を見つめるAが現れて、あぁこれは夢なんだって

無我夢中で彼女を求めていた。


Aの揺れた瞳を見て、これは現実だったんだと気付いた。


まぁこんなのはただの言い訳で俺がAを傷つけたことには変わりない。



「お前、ちゃんとしろよ」



なるせがそう言って肩を叩いてきた。

Aからなにか聞いたのかな。


Aに話したいことがあると連絡すれば今度のライブ行くからその後でもいい？と返事をもらった。

今日がその日。


あの日のことを謝りたい。

そして、好きだと伝えたい。

たとえなるせのこと好きだったとしても付き合ってないのなら少しくらいチャンスはあるだろう。



ステージに上がるとAはやっぱり違う色のペンライトを振っていた。

それさえも愛おしいと感じるほど君に夢中なんだよ。


顔を合わせるのはあの日以来。

Aを見つめると眉を下げて困ったような笑顔で俺に手を振る。


それに応えるように俺もAの方へ手を振った。

周りの子達もキャーキャー言ってくれたけど俺の瞳にはひとりしか映っていなかった。




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