顔を隠した無口な少年(少女)は高校に入学します！！

14話 ページ17

突然、背後から話しかけられ肩が羽上がった。



(おかしい、今は視線誘導(ミスディレクション)を使っているのに。
気づかれるなんて・・・)



驚きと困惑のまま後ろを振り向くと
そこには及川さんと呼ばれていた先輩が
黄色の知り合いに似た笑みを浮かべて僕を見下ろしていた。

及「君、さっきまでいなかったけど、
　 もしかして、部活希望者？？
　 バレーに興味あるの？？」
『えっ、あのっ・・・・・』


さっきまでいなかった。
って事は観察に夢中になって気がつかない内に解いてたんだ。
その事に少しホッとする。


及「ねぇ、ねぇ、聞いてるの？？
　 おーい、ねぇ、ねぇ」
(しつこいッ・・・・)


正面からぐいぐいと近づいてくる先輩
少しでも距離を取ろうと離れても
離れた側からぐいぐいと近づいてくる


及「ちょッ、なんで離れるの？？
　 ねぇ？ちょっと聞いてる？」
『あのッ・・・離れて・・・』
及「ん？なんて言ったの？」
『だから・・・離れ「離れろって言ってんだろ！クソ及川ッ！！」ッ！！？』


突然、先輩に蹴りを入れることに驚くも
その人の声にハッと目を見開いた。


及「ゴフッ、ちょっ！痛いよ！いw・・・
『岩さん！！』ん？？！」

先輩の言葉を遮ってしまったが
まぁ、しつこいかったから謝らないよ( ﾟ皿ﾟ)

そのまま岩さんの所へと避難し、
サッと背中へと隠れる|_-))))



岩「A。大丈夫か？」
『怖かった・・です・・・。
　助けて頂きありがとうございます・・・』
岩「いや、後輩を助けるのは先輩の役目だからな。
　うちのバカが迷惑かけたな(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」
『いえ、しつこかったけど大丈夫です』
岩「そうか。ヽ(´ー｀ )ﾖｼﾖｼ」
『(*´-`)』


岩さんの撫で方って兄さんに似て、
優しい手つきだなぁ〜
ちょっと心地好い・・・


ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ



ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ




ﾅﾃﾞﾅ・・・及「撫ですぎでしょ？！！」




岩「あ、いたのか及川。」
及「いましたよ？！現在形でいます！！
　岩ちゃん俺のこと蹴ったでしょ！！
　後、その後輩撫ですぎでしょ！
　先に話してたの俺なのに・・・・」
岩「話していたって、
　どうみても嫌がってただろ。」
及「部活希望か聞いてただけだよ？！」
岩「ぐいぐい行き過ぎだ、バカ及川！」
及「ちょっとそれは酷いよ！！」


何故か言い合う二人の先輩
これは少し離れた方がいいかも

(((((((・・)ｻｻｻ

さて、どこへ行こうか

あっ

！！(゜ロ゜ノ)ノ→←13話

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