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「うわっ!!」




目の前をイルカがジャンプしてもれなく結弦も私もびしょ濡れに
始まる前に濡れないようにと貰ったビニールなんて全く仕事をしていない





『つめたー(笑)』

「楽しくなってるでしょ(笑)」

『実はね(笑)』





急にステージにいた飼育員さんが驚いた顔で私達を見るとマイク越しに名前を呼ばれる
やばい、パニック(笑)



結弦と2人でステージに上がってショーのお手伝いをさせてもらえた
会場は大盛り上がりで最初はどうなることかと思ったけど全然問題なかった





「すごかったね!!」

『すごかったとしか言いようがない…』




2人で笑いながら水族館を見終え、出口に近づくとお土産屋さんがあったので入った





「可愛い…」

『これさっきAに懐いてたイルカに似てるね』

「あの子本当に可愛かった」

『でもあのイルカにAはやらない』

「どこに闘争心燃やしてるの(笑)」



流石に相手がイルカは難しいわ(笑)
あ、そうだ



「ねえ、せっかく来たしお互いにお土産買おうよ」

『いいけど変なの選ばないでね』

「チンアナゴの定規とか?(笑)」

『うん、それとか(笑)』




はーい、なんて言って2人分かれてお土産を探す
結弦には何がいいかなぁ

一通り雑貨を見ていると結弦はどうやらもう決めて買ったみたい
何にしたんだろう

雑貨置き場を通り過ぎると小さなショーケースには指輪やネックレスが飾られている
アクセサリーも置いてるんだ…




「…綺麗」



マリンブルーに輝く小さな宝石が埋められたネックレスに一瞬で目を奪われる
これにしよう



店員さんに声をかけて無事購入し結弦の元へ向かう





「買えたよ」

『僕も、じゃあはい』




お互いのお土産を交換して開けてみる




「『…え、同じ?』」




私の手元にも、結弦の手元にも、さっき見たマリンブルーのネックレスがある






『ふふ、考えることも同じか(笑)』

「意図しないお揃いだね(笑)」

『付けてあげる』





結弦にネックレスを付けてもらい、私も結弦にネックレスを付けてあげた





『帰ろっか』

「うん、楽しかったね! 」

『そうだね』




2人並ぶ私達の首元には
マリンブルーに輝く宝石が2つ、キラリと光っていた

忘れてしまおう [リクエスト]→←マリンブルー [リクエスト]



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設定タグ:短編集 , 羽生結弦   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:星羽 | 作成日時:2018年3月7日 16時

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