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たまには素直に [リクエスト] ページ38

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今日はお互い久しぶりのオフ
でも別にどこかに行く予定もたってない
ただだらだらして1日を過ごすのも私は好きだ





『…おはよう…』




寝室からゆっくりと歩いてくる長身の男の子
世界王者羽生結弦がお目覚めだ


「おはよう結弦、ご飯できてるよ」





椅子に腰掛ける結弦に暖かいお茶漬けを出す
結弦は胃の動きが普通の人より少し遅いので先に汁物から食べるようにとお医者様から言われている

私も同じものを食べながら結弦を見る



なんだかいつもより動きが遅い
疲れ取れてないのかな…



「どうしたの?体しんどい?」

『いや、大丈夫』




しゃきっと姿勢を正すとまたお茶漬けを食べ始める
…怪しい





結弦はどんなときも大丈夫しか言わない
普段は弱音のよの字も吐かない




先に食べ終わった食器を片付けて結弦の前に立つ
頭にはてなマークを浮かべた結弦がきょとんとして私を見ている
可愛いなんて思ってない、断じて






そっと結弦のおでこに手を当てる
自分の想像以上の熱さに驚く



「結弦、しんどいときはしんどいって言うの」

『大丈夫だって…』

「だめ、ご飯食べたら薬棚から出しとくから飲んでね?」

『…うん』




観念したように頷く
薬と水を机に出すと大人しく飲んでいた



「もう少し寝たら?」

『…うん…』





ゆっくり立ち上がる結弦




ガタンっと音を立てて結弦の体が傾いた






「結弦!?」





私は慌てて結弦を抱き起こし自分より24cmも背の高い結弦を無我夢中でベッドまで運んだ






[疲れで免疫が低下して少し高い熱が出ているようですがただの風邪なのでよく休んでたくさん栄養を取ればすぐ良くなりますよ、おそらくスケートにも大きな影響はないと思います]





いつもお世話になっているスケートのお医者様に慌てて電話をかけ今の状況を説明すると的確な説明が返ってくる


安心はできないがとにかくよかった…
本当に一大事かと思っちゃった
いや一大事だけど…




結弦はすやすやと寝息を立てている
結弦の寝息を聞いていたらなんだか自分も眠くなって、結弦の右手を握ったまま眠りに落ちてしまった

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設定タグ:短編集 , 羽生結弦   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:星羽 | 作成日時:2018年2月20日 0時

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