【シャドウサイド】続章〜1〜妖魔界と鬼族

29☆妖聖剣不使用 ページ29

「あの・・・、ちょっといいかな？」

このセリフはもちろんトウマだ。

「さっきのAさんの説明・・・。妖聖剣無しでって言ってたのはなんで？」

「そういえば確かに！俺も気になるな。」アキノリが同調した。

Aが答える。

「だって、妖聖剣で斬っちゃうと洞潔さんがもう一回消滅しちゃうじゃん。」

「そうか。じゃあ僕は妖聖剣なしで、洞潔は普通に妖聖剣を使ってくるってこと・・・？」

「まぁそうなるだろうな。じゃあ、トウマは幻魔４人しか使えないのか・・・。」

アキノリが心配そうな声になる。

「言われてみればかなり不利だね。
でも、洞潔さんからしても１対６何だからまぁまぁだと思うけど・・・。」苦笑いするA。

「しかも僕たち＋幻獣＋ナツメの友達妖怪だから。
なんか罪悪感しかないんだけど。」

トウマがそう言うとアキノリも表情を曇らせた。

「う、確かに罪悪感・・・。けどまぁ、洞潔を復活させるためだから！」

「そうだよね。で、２人は洞潔さんと戦ったことあるらしいけど、どんな感じだった？」

Aが興味深そうに聞いた。

「以前戦ったときは苦戦したけど。でもあのときは酒呑童子とも同時に戦っていたし、今回洞潔を倒すところまではスムーズに進むと思うよ。」

トウマの言葉には説得力があった。

「ならば、そろそろ行くとするかの。」

そのおばばの声で、妖怪探偵団は境内に出た。

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