【シャドウサイド】続章〜1〜妖魔界と鬼族

13☆出発前に ページ13

「ハルヤおはよう！起きてよー！」

揺さぶられる。

誰だ？あ、Aか。

「ん、起きるから。」

寝ながらAに返事して、俺は寝返りをうつ。

「起きてよ！」

うわっ、急にAの声がでかくなって、俺は慌てて起き上がった。

「う、A、近い近い！」

「えーそうかな？今日中に、残りの二人に何か伝えるっていってたからさ。」

俺はソファーに座り直す。

「いやいや、まだ朝だろ。全員学校に行ってる。あ、そうだ。Aは学校行かないのか？

」そういえば、Aは人間の子供だから学校に行ってないといけない時間じゃないのか。

「私？行ってないよ。ハルヤも行ってないし。」

などAはケロッとして答えているがこれは人間界の法律的にまずい気がする。

「いや、俺が行ってないからとかじゃなくて。まぁ俺もまた行くけど。Aもいけば？」

さりげないふりをして誘うがいってもらわなくては困る。

不登校中学生２人が、同じ家に暮らしている(しかも二人暮らし)

など社会問題になってしまうような気がする。

「私も？まぁいいや、行こうかな。」


　 ほっとした。


「ん、じゃあ、手続きみたいなのしとくな。」

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