【シャドウサイド】続章〜1〜妖魔界と鬼族

11☆トウマとハルヤ ページ11

「次は月浪トウマか・・・。このくらいなら今日中に５人回れそうだな。」

ハルヤが１人つぶやく。

「１番時間がかかりそうなのは天野ケースケか。ビビりだからな。」




考え事をしながらハルヤが妖怪探偵団事務所のある、有星神社を出ると・・・

自転車で、トウマが来るところが見えた。

「月浪トウマか、ちょうどいいところに。」

そうつぶやいているとトウマも気づいたらしく、
「あ、酒呑くん。元気？」
といって近づいてきた。

「酒呑くんは妖魔界に帰ったんだと思ってた。」

「あぁ、帰ったのは帰ったんだがな、退屈で戻ってきた。(嘘じゃない、家事ができないから退屈だったんだ！)それがそうと少しいいたいことが･･･ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」

「姫時代・・・？あぁ、そういうことか。分かった。まぁ黒歴史だよね。･･･ナツメにとって」

そういってトウマは微笑んだ。

月浪トウマは他の人間より物わかりがいいな。ハルヤは安心した。

最後の方に何か聞こえたような気がしたがよく聞こえなかった。

「けど、何で急に･･･？アヤメさんのあとはそんなこと言わなかったのに。」


月浪トウマ、痛いところをついてくるな･･･！

「実はとある転校生と知り合ったのだが、その人が貴様らと同じ霊感のある少女なんだ。」

１撃で見破られたことはなんか恥ずかしいから言わないでおこう。

「うちの学校、転校生多いよね・・・。わかった。じゃあね、酒呑くん。」

トウマは自転車を止め、妖怪探偵団事務所にはいっていった。

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