【シャドウサイド】続章〜1〜妖魔界と鬼族

42☆部屋の中 ページ42

「２人とも見たんなら絶対何かいるよね。」

ナツメは隣の部屋を睨む。

「召喚！私の友達、でてこいジバニャン！」

「しゃああ！オラ、戦いか！ってライトサイドじゃねえか。なんの用だ？」

ジバニャンの機嫌が心なしか悪くなる。

「ジバニャン、あの部屋に入って！」

ナツメの言葉に

「仕方ないにゃ･･･｡」

ふすまを開き、ジバニャンは足を踏み出す。




そしてそのまま固まった。

無言でふすまを閉める。

「おいナツメ！俺様を殺す気か？！」

「ジ、ジバニャン...。何をみたの？」

ジバニャンの剣幕に戸惑うナツメ。

「ふすまを開けたら逆さまの人間がいたんだよ！
ドッキリかなにかなら、くだらねえ！あばよ！」

ジバニャンはイライラしながらAの家を出て行った。

「うーん、みんなの証言を合わせると、
私の家の部屋にぶら下がってきて驚かす、人のような何かがいるってこと？」

Aが言う。

「確かめに行った人が全員だめだったし。
そうだ、義経を憑依させて行ってもらえば倒せるんじゃないかな？」

トウマの提案に、みんな賛同した。

「憑依、幻魔義経！我に力を！」

「義経、参上。」

「義経さん、あの中をみてもらえますか？」

アキノリが言うと、義経は指をそろえ、目を閉じた。

「待て...。」




すぐに、義経は大きい声で叫んだ。



「非常に強い妖力を感じる！
この家の中にいては危険だ、皆外へ！早く！」

そう言う義経。

「どういうことですか？！」

アヤメがあわてて聞くが

「詳しきは後で。急げ！」

全員、うろたえながら外へと出た。









その後に









Aの家、ベランダへ向かう部屋で高めの男声がした。




「やはりあのペンダント、AA。ヌシ様が...。あいつの中に。」






　 俺の目覚める時がきた

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