【シャドウサイド】続章〜1〜妖魔界と鬼族

26☆初めの挨拶 ページ26

「やっほ〜」事務所にAが入ってくる。

現在事務所にはケースケ以外の５人が揃っていた。

そこへ「邪魔するぞ。」と入って来たのは。

「あ、酒呑くん。」トウマが１番に気づいた。

「邪魔するなら帰ってくれ。」次にアキノリが反応した。

「そういう意味で言ったのではないんだが・・・。」

そういうハルヤに、ナツメが
「酒呑くん、真面目に受け取っちゃってるし。アキノリが言ってるのはそういうネタだよ。」

と大笑いしながら教えた。

トウマやアヤメも静かに笑っている。

「なんだ。しかし、『邪魔する』がダメなら入ってくるときなんと言えばいいんだ？」

ハルヤまで苦笑しながら、アキノリに聞く。

「何って言われてもな〜、普通に。」

「人間の普通じゃわからん。」

「おじゃましまーす、でいいんじゃないかな？ここアキノリ君の部屋だし。」

アヤメが具体的な提案をした。

「そうか。なら次からそうしよう。」

ハルヤはそう言いつつ下に座り、その話は終わった。


「あ、そうそう。そういえばAちゃんって前はどこに住んでたの？」

会話が途切れた気遣いからかアヤメが聞いた。

「私？今のところの前は林だよ〜。そこで一人暮らし。」

なかなかすごいことをさらりと言うA。

「林で一人暮らし？！大変そう・・・。」ナツメも驚いている。

「じゃあ、今回どのあたりに越してきたんだ？」

アキノリが何気なく聞くと、

「今はハルヤのお家にお邪魔してる。」とAは笑って言う。

だが他の４人の周りの空気は凍りついた。


そして５秒後。

「「「「えーーーー！？」」」」

声がかぶった。

「ん？みんなどうしたの？」

「Aちゃん！何か変なことされてない？！」ナツメがすごい勢いで聞く。

「ナツメちゃんどうしたの・・・。されてないけど？」

「何か合ったらすぐ話してね！私達はいつでも聞くから！」とアヤメ。

「いやいやいや！誤解のようだが俺は人間にそんなことしないぞ！」

ハルヤが焦ったように言う隣で

「く、女の子と同居だと・・・！ずるいぞ！い、いや何を考えてる酒呑童子！」アキノリが叫ぶ。

「酒呑くん・・・。どうかお幸せに。」１人冷静なトウマが呟く。

「つっ月浪トウマ！だからそんなんじゃないって言ってるだろー！」


トウマによると８分後に、Aとハルヤの必死の説明によって誤解は解けましたとさ。

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