壱年目 ページ3
__俺は異端だった。
4年に1度しか歳をとらない呪いの身体。
あいつに寿命をくれてやった時変わった左眼の色。
全て真っ黒な中で、左眼だけが白く、不気味に見える。
何も最初からこんなだった訳では無い。
確かに集落では不気味に思われていたが、特に何も無く、集落の離れらところにある小屋にすませてもらい、時にはそっと食料や服を置いてくれたりなどもあった。
また、字の読み書きや発音は、その土地に代々居るとされる九尾に教わった。こいつは俺のいい話し相手になってくれた。
1人生活も4年に1度と言っても最初の1年は同じように成長するので、後の3年間は身長が少し伸びるだけなので何も問題なかった。
そうやって過ごしていき、俺が25歳の頃にあいつはやってきた。
あいつは村の人達を殺し、鬼にして他の人達を襲わせていた。
勿論離れていた所にも来て、俺は襲われた。と言ってもこの100年間何もせず過ごして来た訳では無いので、簡単に出来た。
唯一心が殺されたのは、その人達を殺す時だけ。
「なぁ、九尾。俺は今からどうすればいいと思う?」
「…儂が知るわけなかろう。自分で決めい。」
自分で…か。俺はあいつが許せない。こんな俺でも、集落に置いてくれたあの人達の優しさを感じてしまった。
「鬼殺隊に入る。そこで必ず、あいつを殺る。」
決意は決まった。
「それでええんじゃな?…そうじゃ、お前に儂の加護をやろう。狐は執念深いという事をよく覚えておけ。」
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平凡(プロフ) - ゆんさん» わぁ!!ありがとうございます!!初コメです!!!!まだまだこれからですが、よろしくお願いします笑 (2019年9月23日 21時) (レス) id: 75fb7e6fb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - めっちゃ面白いです!!!! (2019年9月21日 20時) (レス) id: 19c16fa711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:平凡 | 作成日時:2019年5月20日 0時