私､トリップ､したみたいです〔ルパパト〕

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ーガチャ...







『わ...透真さんの部屋って感じ｡』







余計な物を一切置いてなくて､清潔感のある部屋｡

ふと､机に目をやると写真が置いてあった｡

綺麗に､埃一つついてない｡




　



『透真さんの､婚約者.....彩さん､』








写真の2人は､それはもう幸せそうに微笑んでいる｡

多分､今まで見たことないくらい｡








婚約者か......

私にもいたな｡

将来を幼いながらに誓った人が｡




もう､その人はいないけど｡








『はぁ....いやいや｡もう寝よ｡』








ボフッという効果音と共にベッドに飛び込む｡

こんな事もう思い出すのはよそう｡


そう思いながら､目を閉じた｡




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ーピピッ..ピピッ...


　



『...ん〜.....ーゴンッ......ったぁ〜』









目覚ましが鳴り､止めようとしたらその腕が角に当たってしまった｡

めっちゃ痛い｡

うん､特に指が｡

上半身を起こして軽く伸びをする｡



ゆっくりベッドから降りて､パジャマのまま部屋を出る｡


洗面所で歯を磨いて､顔を洗って､タオルを首に掛けてカフェのキッチンへと向かう｡








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