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私の部屋 ページ13

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あ「 お茶、持って行くから、部屋に行っといて?」


安「 ん、、」



章大を先にあたしの部屋にあげてあたしはお茶をお盆にのせて階段を上った。





あ「 章大、、」


安「 A…ごめん… 」


隣に座ったあたしの手を握った章大は、俯いたまま謝った。



あ「 大丈夫…だよ?」


安「 この傷、、痛かったやろ 」


手首についた拘束跡をゆっくりと撫でて、泣きそうな声を出した。

もう、、章大の方が泣き虫じゃん。



…そうだった。

昔は、泣いてる章大をあたしが慰めたことがよくあった。


大きくなるに連れて、逆転していったけど…





あ「 章大…大丈夫、大丈夫だよ、、」


頬に手を添えて、じっと目を見て、そう言うのが、あたしなりの章大の慰め方だった。
忘れてた。





安「 A…それ、、」


あ「 昔、よくしてたでしょ?」


安「 覚えてたんや… 」


あ「 ふふ、、覚えてるよ、ちゃんと。」


安「 Aは、優しい…な 」


あ「 どうして?章大の方が優しいよ 」


安「 ううん、、そんなことない。Aの方が…こんな僕に、優しくしてくれて、、」




そんなことを言う章大を見て、やっぱり中身は昔と変わってないなぁってうれしくなった。







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作者名:らる*. | 作成日時:2017年8月21日 19時

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