愛を知らぬ少女 (ページ8)

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『･･･緑谷だったよな？』

緑谷に駆け寄る。
やはり指が折れている。とても痛そうだ。

「へ･･･あ･･･えっと･･･」

『おい、指大丈「流血。治すな除籍にすんぞ。」･･･はい。』

治そうと思ったら、相澤先生に遮られた。

『悪い、緑谷テスト終わったら治すから。』

仕方なく次の種目の準備をする。

まあ、そのあとも6、7、8と種目が続き、全種目が終了した。

「んじゃ、パパっと結果発表。
トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する。」

結果は19位トータル的にギリギリこの順位なんだろう。
ちなみに一位は百だ。ソフトボール投げの大砲は驚いた。
逆に最下位は緑谷。最後の持久走はとても辛そうで、見てられなかった。

「ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出す合理的虚偽。」

「「は――――――――！！？？」」

嘘つき。
本当は緑谷に魅力を感じてたくせに。

「これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しておけ。」

そこら辺は適当なのね。

「緑谷、リカバリーガール(ばあさん)のとこ行って治してもらえ。ついでに流血も同行しろ。明日からもっと過酷な試練の目白押しだ。」

緑谷の指を気にしたのか保健室利用書を手渡す。ついでに心配した私も何故か同行することに。

『だってさ、行こうか緑谷。』

「･･･へ？はっ、はい！」

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