愛を知らぬ少女 (ページ40)

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『ああ、そうだ･･･殺せばいいんだ。』

流血は、頬笑む。何らかの歓喜を込めた口元である筈が、ひどく、歪んでいて。
どんな感情によって導かれた表情であるのかは、とても認識しがたい。
笑いながら嘆き、嘆きながら憤り、憤りながら笑っているのだ。
敵意、憎悪、憤怒、いずれも近くて遠い。
悲哀、憂愁、後悔、いずれも遠くて近い。

端的に言えば―――

少女は、壊れかけていた。

そんなときだった。

オール「もう大丈夫！！私が来た！」

平和の象徴がドアを蹴破り現れたのは。

『･････オールマイト』

オール「――ッ流血少女！遅かったか！」

個性の暴走、オールマイトが最も恐れていたことが起きてしまった。

死「やっちまえ、No.００。オールマイトを殺すんだ。」

『私に･･･指図するな･･･殺すぞ』

この状態(・・・・)で会話が成り立つのはほとんど奇跡だ。この力は理性と引き換えに脅威的な暴力を生み出す狂化。

だが、狂い果てながらも、少女の中で僅かに残っていた自我が叫ぶのだ。

黒「死柄木弔。このままではNo.００とオールマイトの戦闘に巻き込まれます。撤退するのが最適かと。」

脳無も、もういませんし。と付け足す。

死「チッ･･･まあいい。せいぜい足掻けよ。オールマイト。」

ワープが広がり、死柄木率いる敵連合は退却した。

残されたのは狂い果てた少女と平和の象徴そして、20人のヒーロー志望だった。

雑談

戦闘に持っていかせるのって難しい。
模試の結果がヤバかった。

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