愛を知らぬ少女 (ページ37)

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side緑谷

さっきまで破壊されていた流血さんの腹はいつの間にか治っていた(・・・・・)。

『相澤先生の意識がない！速く皆がいる入口へ！脳無は私が引き受ける！』

緑「でも！」

『大丈夫だから！お願い！』

僕らは相澤先生を担いで入口へとむかった。

Noside

死「ってぇ･･･おい脳無！No.００を倒せ！」

自然な形で両手を下ろしたままの流血へと脳無が襲いかかる。

――瞬時に。緒戦は終了した。

脳無の拳が流血に当たることは、なかった。
崩れたのは脳無の身体だ。
流血が隠し持っていた、プギオやマン・ゴーシュ、バタフライナイフなどで細かく瞬時に切り刻まれたのだ。(色んなナイフです。銃刀法違反です。捕まります。)

しかし、脳無は、時計を逆しまに戻すかの如くして、その場で再生されていく。

「残念だったね！これは超再生だ。」

そこからは脳無の攻撃のラッシュだった。ほんのコンマ一秒たりとも気を緩めれば、流血の身体は脳無に砕かれるだろう。

既に戦闘が開始して３分が経過している。
流血は、脳無の攻撃をすべて回避している。
果たしてどこまでもつのか。

『･･･そろそろ』

突如流血が止まる。
それに従い脳無も止まった。いや、従ってなどいない元から限界だったのかもしれない。
脳無が急にもがき苦しみ始めた。

死柄木の様子が変わる。

死「なにが起きたんだ！」

『死柄木弔、私の個性を知っているなら分かっているハズだ』

死「･･･まさか！血を毒に！？」

その通り、モルヒネみたいなもの。少量なら薬になるし、多量なら毒へと変わる。そしてその高い依存性はそれなしでは生きていけない中毒症状を引き起こす。
脳無を切り刻んだナイフには流血の血が染み込んでいた。その状態で再生した恐らく脳無の血液のほとんどか今毒と成り果てているだろう。

･････そして脳無は動かなくなった。

死「よくも俺の脳無を･･･。」

『っう！』

頭がイタイ。もうすぐ限界がくる。

黒「落ち着いて下さい死柄木弔。
彼女も限界のようです。暴走する前に洗脳してこちら側につかせましょう。」ﾎﾞｿｯ

死「そうだな。こいつが手に入ればオールマイトに勝ったも同然だ。」ﾎﾞｿｯ

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