愛を知らぬ少女 (ページ36)

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side緑谷

「死柄木弔」

手だらけの男がそう呼ばれ流血さんから手を離す。腹が壊れるのを止めた。

死「黒霧、13号はやったのか。」

黒「行動不能には出来たものの散らし損ねた生徒がおりまして･･･一名逃げられました。」

死「は――･･･黒霧おまえ、おまえがワープゲートじゃなかったら粉々にしてたよ。さすがにプロ何十人相手じゃ敵わない。今回はゲームオーバーだ。帰ろっか。」

峰「帰る？カエルっつったのか今？」

蛙「そう聞こえたわ。」

峰「やった。助かるんだ俺達！」

蛙「ええ、でも気味が悪いわ緑谷ちゃん。」

緑「あれだけのことをしておいてあっさり引き下がるなんて･･･。」

何だ･･･何考えてるんだ。

死「けどもその前に平和の象徴としての矜持を少しでも･･･へし折って帰ろう！」

目の前には死柄木の手があす･･･梅雨ちゃんの顔に付く直前だった。

死柄木が後方に吹っ飛んだ。

『大丈夫？』

心配そうに声をかけてきたのは、相澤先生を抱えた流血さんだった。

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