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『･･･デカ』
呟きながら自分の四倍はあるドアを開ける。
教室にはまだ人は少ない。
自分の席を確認して座る。
することがなくボーッとしていると、、
「ぼ、俺は私立聡明中学出身飯田天哉だ。」
いかにも真面目そうなメガネが自己紹介してきた。
『流血A。よろしくな飯田。』
少し愛想が悪かったな。
するとまた新しい生徒が入ってきて、飯田は挨拶回りに行った。
「あの！」
今度は前の席の女子が話しかけてきた。
「私、八百万百と申します！」
喋り方がお嬢様だな。
『流血A。よろしく･･･なんて呼べばいい？』
「も、百とお呼び下さい！」
『じゃあ、よろしくな百。私もAでいいから。』
「は、はいっ！よろしくお願いいたしますわ、Aさん！」
うん、可愛い。
しばらく百と話していると、、
「友達ごっこは他所でやれ。ここは、ヒーロー科だぞ。」
ドアの方から声が聞こえた。
そこには、寝ぶくろに入った小汚い三十路位の男性が居た。
「ハイ静かになるまで8秒掛かりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね。」
誰だ、此奴。
担任？いや、そもそもプロヒーローなのか？
「担任の相澤消太だ。よろしくね。」
担任だった。
相澤先生は寝ぶくろから体操服を取り出し、
「早速だが体操服着てグラウンドに出ろ。」
入学式無いのか。
「Aさん。着替えに行きましょう。」
『･･･あ、うん。』
百から体操服を受けとる。
「あのさ、ウチもいいかな？」
アシメの似合う女子が来た。
「ウチ、耳朗響香。･･･八百万と流血だよね？」
『あぁ、よろしく響香。一緒に行こうか。』
「えぇ！よろしくお願いいたしますわ、耳朗さん！」
ところで、更衣室ってどこだ？
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作者名：サラダ | 作成日時：2018年8月23日 3時
