5話 ページ6
『はぁ、何か買ってきますので待っててください。そのまま私を置いていったりとかやめてくださいね』
そう云い私は江戸川さんを置いて、駄菓子屋に行った。何故駄菓子屋にしたのかというと、心の声が聞こえたからだ。
私の異能は心を読む事が出来る。
一見便利そうに思えるが、時々、心の声と現実の声が混ざり、相手から不審がられることがある。
『此処でいっか』
割りと近くに駄菓子屋があったので、そこで買う事にした。
土地勘ないのに、こんなに早く見つけられるなんて私すごーい、と阿呆丸出しの自画自賛をした。
『これと、これと、これくださ____』
「これも頂戴」
『は?』
聞こえてはいけない声がしたかと思うと、案の定江戸川さん。待っててくださいって云ったよね?
「あと、ここからここまで全部頂戴!」
嬉々として駄菓子を選ぶ江戸川さん。やめろ、アンタ金持ちじゃねえだろう。それに、それ以上買われたらお財布が軽くなっちゃうだろ。
唯でさえ、生活キッツキッツなのに、それじゃあ水道代とか電気代払えなくなる。
「お会計おねが―――」
『ちょ、ちよっと待ってください!』
「何で?」
少女漫画のヒロインのように、ふぇ?とでも云いたげに私を見つめている。ぶっちゃけ少女漫画のヒロインと云われても納得できるくらい可愛い。悔しいことに。
でもどれだけ江戸川さんが可愛かろうと、私の財布を空にすることだけは許さない。私は貪欲なのだから。
『何で?じゃないです!こちとら生活キツいんですよ!依頼料減らすとか、私を借金まみれにしたいんですか!?』
アンタ奢ってもらってんのに失礼だよ、と云う前に、お金のことを怒る私は悪い意味で流石だ。
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橘たまき(プロフ) - こちらから作者ページへ飛んでください (2022年7月31日 23時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あ、ナオミちゃんだ。 (2020年11月28日 15時) (レス) id: 92966b4d55 (このIDを非表示/違反報告)
金髪紅眼 - 菜種梅雨佐矢花さん» ありがとうございます!!テスト頑張りましょう!! (2020年9月19日 22時) (レス) id: cab53c1a34 (このIDを非表示/違反報告)
菜種梅雨佐矢花(プロフ) - あっ、私も、もうすぐ中間テストあります。互い頑張りましょう! (2020年9月19日 21時) (レス) id: 495b618e4b (このIDを非表示/違反報告)
菜種梅雨佐矢花(プロフ) - こんにちは、たまたまこの作品に出会って、作品を見させて頂いたのですが、とても面白かったです。応援しています! (2020年9月19日 21時) (レス) id: 495b618e4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橘たまき x他2人 | 作成日時:2020年9月6日 14時