片思いの行方

story21 ページ21

翌日、散々泣いて腫れてしまった瞼が目立つ。

絵莉が心配をしてくれた。



「大丈夫？」



けど頭に入らない。
なんだか、私の頭の中は先輩でいっぱいになっている。



「.......」



案の定私は、答えられなかった。



「じゃないよね」



「ごめんね」



「ううん。」



それから絵莉は自身の頬をパンッと叩いた



「よしっ！じゃあ、ちゃんと見送ろ。」



「うん」



絵莉みたいになれたらな。
最近、絵莉が羨ましい。



「えっと、絵莉は好きな人とは？」



絵莉は、一気に顔を明るくさせた。



「上手くいきそうだよ！」



私は、安心した。


けど、絵莉の表情はどんどん曇っていった。



「多分だけど....」



「自信、ないの？」



「うん、ない」



絵莉でも自信、ないんだ。



「なんか、元気でた」



「ったく、もう。性格が悪いなぁ」



そう言って私たちは笑った

story２２→←story20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す