18話 ページ20
A"咲いた〜野の花よ…♪"(口パク)
監督｢……｣
撮影が始まった
走ったり等の
大きな動きはせずに
表情とその場での手や
体の動きで
曲を表現する
ちなみに一緒に映っているはずの
怪物はCGになるため
その怪物が居るであろう
場所にグリーンシートが
貼ってある
そんな架空な生物が
その場にいるかのように
想像しながら
演技をしなくては行けない
今までの自分の曲は
ダンス曲が多く
今回のような
ミディアムチューンな
曲を歌っことが余りないため
ミュージックビデオも
ここまで演技重視の
ものではなかった
監督｢カット！｣
と監督がカットをかける
監督｢Aちゃん
ちょっと表情が硬いから
もう少し穏やかに
より自然な真顔で！｣
A｢は…はい！｣
初めての部類の
仕事で
緊張してるせいか
そう見られてしまった
自然な真顔…か…
どうすればいいの…！！
想像がつかないよ…
監督｢楪いのり
ってキャラクターの
私個人のイメージに
なるんだけど…｣
A｢…？｣
監督｢"動く人形"って
イメージなんだよね｣
A｢動く人形…？｣
監督｢ほら、人形ってさ
私たち人間の手で
見た目は可愛く
作られてるけど
その人間が表情を
作り替えなきゃ
ずっと同じ表情な
ままでしょ？」
A｢……｣
監督｢んま、今の技術は
そういうことは
ロボットとかをベースに
作れば容易くできる時代だけどね
だけど、人形は表情は
変えない
作られてるから
楪いのりは設定上
作られた存在
つまり人形みたいに
だからそういうイメージで
撮影に臨んでみて！｣
A｢…｣
楪いのりは確かに
作られた存在だけど
その割には感情が豊か
だと思う
でも、あのアニメの
エウテルペのシーンの
楪いのりは
確かに動く人形って
感じだった
表情を変えずに
怪物に触れながら歌って…
A｢わかりました
やってみます｣
もう一度、同じシーンを
撮影する
すると
監督｢うん、少し近ずいた
けど、もっと感情は
表に出さないで！｣
A｢はい！｣
やはり
難しい
それから何回も同じシーン
の撮影が繰り返されやっと
その次のシーンに入った
ちなみにミュージックビデオの
監督は映画の監督
自分の映画の
1部のシーンに
なるため
かなりこだわって
撮影している
そして半分くらい終わると
朝の5時にまた再開するそうだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：拉麺 | 作成日時：2018年9月11日 5時
