【男主】護るべきものの為にPart2【ONEPIECE】 (ページ6)

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30話ページ6

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『………とまぁ
これが俺と黒邪の出会いだ』

エース「驚いた、本当にそんな事が出来るんだな」

『あぁ、けどこれは極1部の人間達しか知らない事実』

「公言不要だ」と伝えるとエースはその言葉の通り口に両手を当て首がはち切れんばかり縦に振った
そんな素直なところはまだ餓鬼だなと思ったが口に出すと怒りそうなので黙っておく

エース「それにしてもこいつ喋るんだな
俺はエース！よろしくな！」

黒邪「……………」

エース「俺嫌われてる？」

話掛けても無視はしてないがジーッと見られているだけでエースは嫌われていると勘違いした

『ははは、違うぞエース
こいつの声が聞こえるのは世の中でも限られた人間だけだ』

エース「え？どういう事だ？」

『〝万物の声を聞くことができる人間〟』

エース「万物？」

エースは聞き慣れない言葉ばかりでどんどん頭上にハテナが飛びまくっている

『この世の全ての生物、草木、大地、大気……全ての声を聞くことができる人間の事だ』

エース「人間以外が喋るのか？」

『喋ると言うよりもそれぞれに意思があり
それが聞こえてるって感じだな』

「海賊王、ゴールド・ロジャーもその1人だった」と付け加えるとエースが息を飲んだのが分かった
エースからしたらロジャーの話を出されるのは不本意かもしれないがその息子であるエースにも少なからず〝万物の声〟を聞く事が出来る可能性がある

まぁ、それは個々の生まれ持った才能に等しいからな。息子だからといって確実に聞こえる訳では無い

『エース、この事はあまり周りには言うなよ』

エース「あぁ！勿論だ！」

『ふっ、いい子だな』

テンガロハットの上から乱暴に頭を撫でると「やめてくれ」と言いながらもエースは笑っていた

『さて、島に向けて急ぐとするか』

エース「おう！しっかり捕まっとけよ！」

エースはそう言うと炎の質量を上げてストライカーのスピードを上げた