【男主】護るべきものの為にPart2【ONEPIECE】 (ページ5)

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29話ページ5

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バッと周りを見渡すが俺以外の誰も部屋にいる気配はない。さっきの研究員が戻ってきた感じもないし、一体誰が………

？「俺の声が聞こえるの……か？」

『誰だ、姿を見せろ』

腰に刺しているダガーナイフに手を添え、いつ敵が現れてもいいように警戒は怠らずに声に対して呼びかける

？「お前の…目の前に…いる」

『あ？………まさか！』

俺の目の前にあるのはこの妖刀のみ

まさか、この妖刀の声だというなのか……有り得ない、刀が意志を持つなんて

？「ここから…出してくれ…
俺はもっと遠くを見たい」

『お前の名前は？』

？「妖刀……夜桜」

『ほぉ、大業物の一つか
気に入った、連れてってやる』

ガラスケースを蹴りで粉々にすると中にある夜桜を持ち俺は研究室を飛び出した
ガラスケースを壊した事ですぐさま研究施設全体に警報音が鳴り何人かの警備の奴らが出てきたがそれをお構い無しに蹴散らしていく

『お前、なかなかの斬れ味だな』

長刀の割には、軽く刃こぼれも全くしない夜桜を俺はたいそう気に入った
後ろの方で追ってきている警備員共が「止まれ！」と銃を発泡してくるが、そんなもの俺には全く通用しない

夜桜「俺投げろ」

『あ？どこに』

夜桜「いいから投げろ」

訳の分からないまま夜桜の言う通り、投げ飛ばす
すると、夜桜の周りから爆風が起こりそれが止んだらそこには夜桜の姿は無く一体のバカデカイ鴉が牙を剥き出しにして飛んでいた

『お前の悪魔の実の能力か』

夜桜「俺はトリトリの実、幻獣種モデル:八咫烏を食わされた」

『幻獣種か』

夜桜「あんたは俺に外の世界を見せてくれんだろ？」

『あぁ、俺と来な……黒邪』

俺がつけた名前を聞くと小さく笑い、背中な俺を投げ飛ばしそのまま上空に飛び上がった
下からは研究員と警備員共がギャーギャー騒いでいたが無視だ

『黒邪、これからはよろしくな』

黒邪「あぁ、我が主」

『はっ、悪くねぇな』

首周りをひと撫ですると、それが嬉しかったのかでかい声で鳴きスピードをさらに上げて空を飛んだ