【男主】護るべきものの為にPart2【ONEPIECE】 (ページ36)

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53話ページ36

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走っていった麦わらを魚人の男が止めようとしているが、この会場内に……この島に、陸に魚人が上がっている事を知った周りの貴族達は騒ぎ出した

すると、2発の銃声が響き魚人の男は倒れた
撃たれたのか、腹から血を流している。撃ったのは後ろで「魚人を捕まえたー」と餓鬼みたいに騒いでいる天竜人

仲間の魚人を撃たれたことにキレた麦わらはゆっくりと天竜人に近づいて行く

天竜人「お前もムカつくえー！」

ﾙﾌｨ「…………！！」

目の前まで来ると、足を踏ん張り、麦わらは力の限り天竜人を殴り飛ばした

殴り飛ばす、普通に考えたら別に大したことではないが、この世界では違う
天竜人に手を挙げる……その行為自体絶対にあってはならない、もし手を挙げたのなら……

『………海軍大将が来るぞ』

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会場内の衛兵と麦わらの一味が交戦をしている時、会場の外は海軍が包囲し始めていた

ここで海軍と遭遇して俺の存在が世の中にバレるのはさすがにまずい
嫌な予感が当たる前にさっさとこの場から出る為に再度歩きだそうとしたら、後ろの方から麦わらの一味の航海士が叫んだ

そっちを見ると、天竜人の女が商品として出されていた人魚に銃を向けている
麦わらたちがそれぞれ武器を手に攻撃をしようとした瞬間、その天竜人の女は泡を吹いて気絶した

『ちっ、ここに居たのか………
…………レイリー』

ステージと控え室を隔てていた壁を薄い紙を割くかのように簡単に破る巨大な巨人と、その巨人の横から白髪の老人ーーーレイリーが酒を持ちながら悠々と歩いて出てきた。

俺の嫌な予感がまた当たった事に再度舌打ちをし、老人にバレないようにフードを深く被り直した

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ﾚｲﾘｰ「何だ、ちょっと注目を浴びたか？」

ステージへと現れた巨人とレイリーに会場に居た衛兵たちはみな口々に驚きの声を上げている
そんな衛兵達を他所に撃たれた魚人に話しかけるレイリー

ﾚｲﾘｰ「ハチじゃないか…久し振りだ！
何しとるこんな所で、その傷はどうした！」

ﾊﾁ「にゅー……レ、レイリー」

ﾚｲﾘｰ「あー、いやいや言わんでいいぞ…」

レイリーは髭に手を添え撫でながら会場全体を見渡している

ﾚｲﾘｰ「成程な……お前達が助けてくれたのか
例代わりだ、少しばかり手を貸そう」

立ち尽くす麦わら達に目を向けた後、衛兵共が泡を吹きながら気絶していく

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