【男主】護るべきものの為にPart2【ONEPIECE】 (ページ35)

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52話ページ35

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〝人間屋〟……その正体は、ヒューマンオークション。人をさらけ出し、売り買いする所だ
胸糞悪い御貴族様の溜まり場としか思わないがな

オークション会場の椅子に座り、開始を待っていると入口の方を見ながら貴族の人間どもがザワザワと騒ぎ出した

そっちに目だけを向けると、ローと同じ今話題のルーキーの1人、南の海出身、キッド海賊団船長、ユースタス・〝キャプテン〟キッドが仲間を何人か連れて入って来ていた

キッド「見た顔だな……」

キラー「トラファルガー・ローだ…
ずいぶん悪ィ噂を聞いてる」

キッドの視線に気付いた、いや、最初から気付いていたローはそっちを向くと、挑発的な笑み向けている

キッド「行儀も悪ィな」

キラー「あのフードの男は知らないな」

キッド「あ？」

ユースタスの隣にいた覆面の男が俺の事を話したのか、俺の方を見ては興味深そうな顔をしてきた
目を付けられたら厄介か、と判断した俺は見なかった事にして会場のステージに意識を戻す

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オークションが始まり30分経ったくらいに、入口からまた別の海賊団が入ってきた

麦わらの一味、やっぱこいつらもこの島に来てたか
けど、肝心の船長である麦わらは見当たらない、それに、全員の表情もただオークションを見に来たって感じじゃねェな

次々に人間たちが買われていく胸糞悪い空気に苛立ちがつのる
〝天竜人〟も来たとなると特にだ、あいつらはこの世界の〝ゴミ屑〟も同然の存在

ディスコ「続きましては本日の大目玉！
魚人島からやってきた、〝人魚〟のケイミー！」

ロー「人魚か」

『…………』

こんな表舞台に決して出る事のない人魚が出てきた瞬間に会場のボルテージは一気に上がった
だが人魚族は海の中で最速を誇るはず、陸に上がっていた所を運悪く捕まったのか

天竜人の奴が5億をで買うと言い放つと今まで上がっていたボルテージも一気に下がった
この場にそんな額を払える奴なんて他にはいない、それに相手は天竜人、下手に刺激し怒らせたら命は無い

こんな下らない茶番に付き合うのが面倒になった俺は出ようと立ち上がると後ろの扉から知った気配と共にデカい破壊音が会場内に響き渡った

『おいおい、このタイミングで来るのかよ……』

ロー「あれは……麦わら屋」

ﾙﾌｨ「ケイミー！！探したぞー！！」

ド派手に登場した麦わらはステージ上の人魚にの方に走っていった