【男主】護るべきものの為にPart2【ONEPIECE】 (ページ32)

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番外編参謀総長と師弟ページ32

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サボ「おれは早くあんたに教わりたいんだ……」

グッと拳を握り、再度岩に向き直ったサボはまた懲りませず、取り組み始めた
そこまで強さを追い求めて何になるのかおれにはわからんが……こいつは相当な逸材の持ち主だな

ちらっと周りにあったはずの岩たちに目を向ける
どれも一週間前までは普通にそこにあったが、この一週間で完璧とまではいかないが、砕くのには成功しているようだ

さすが、ドラゴンが一目おいてるだけはあるな、若くして参謀総長を務めているのもわかる

『けど、まだ考えは子供……か』

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サボ「くそっ！」

ガンッと鈍い音がしたと思いそちらに目を向けると苛立ってきたのか、岩に頭突きをしていた
あれから更に1週間が経ったが、相変わらず飯も食おうとしない、寝ることすらもしない状況が続いていた

見兼ねた革命軍の仲間達が「休め」と言いに来たがそれを全てひと睨みで黙らせてしまっている

こいつを見てると、まだ若かった時のドラゴンを思い出すな、あいつも確かおれが口出さないのと自分の出来なささに腹立ててよく見境もなく周りを破壊して暴れていたっけ
けど、今の頭突き、偶然かもしれないが〝核〟を突いていた、それにこいつが気付くことが出来るか出来ないか………

サボ(落ち着け、落ち着け
ゆっくり思い出せ、あの人はあの時どうやって岩を砕いた……)

『…………』

サボ(そういえば、この岩おれの頭突きだけでこんなにビビって入るか？)

サボはゆっくりと自分の頭突きで出来た岩の割れ目をなぞっている。
これは、気付くのも時間の問題だな

サボ(まさか！)

『ほぉ』

何か気付いたのか別の岩の前に立ち、岩を手で叩き始めた
ゆっくり叩いていくと音の低い場所が現れ、そこをサボはおれがしたのと同じように指をめり込ませ、見事に岩を砕いた

サボ「なんでこんな粉々に」

『お前は今その物体の〝核〟を突いた』

サボ「核？」

『物体にはそれぞれ中心となる〝核〟がある
そこを上手いこと探り当て、壊せば、いとも簡単に物の方から壊れてくれる』

サボは「すげぇ、すげぇ！」と騒ぎながら自分で砕いた岩をマジマジと見つめている
たった2週間そこらでこの技の1割を会得するとはな

おれは視線を感じる窓に目を向けるとこちらを見ながら笑っているドラゴンと目が合った

『さすが、ドラゴンが認めただけはある』

サボ「じゃあ！」

『明日から鍛えてやる』

サボ「よっしゃあ！お願いします！師匠！」