【男主】護るべきものの為にPart2【ONEPIECE】 (ページ30)

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番外編参謀総長と師弟ページ30

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どちらとともなく駆け出し、男は隠し持っていたナイフを振りかざしてきたが、おれは今獲物を持っていないから素手で応戦する

覇気を纏わずともこんな男一人、赤ん坊を捻り潰すぐらい、簡単に倒せる
相手もおれとの力の差にだんだん気付いてきたのか、息を荒くし嫌な汗をかいている

『最初の威勢はどうした』

男「くそっ」

『ここの情報を簡単に漏らせるとまずいんでな
悪いが……死んでもらうぞ』

男「ひっ」

少し殺意を込めた声で脅せばすぐに腰を抜かした
所詮は政府に雇われたからと言ってこの程度の人間か……と内心ガッカリしてると男はしっぽを巻いて逃げ出した

敵に背中を向けるなんて、どうぞ殺してください。と言ってるのと変わらないってのにな
逃げ出している男の目の前に一瞬で移動し、近くの足場をゆっくり歩きながら手で叩いていく

『ここか……』

1箇所だけ音の低い場所を見つけると、その場に膝を付き手だけ武装色を纏い、地面に指をめり込ませる

『竜の息吹』

そう呟くと途端に、指がめり込んだ場所からどんどん地面に亀裂が入っていき、地下から風が吹き上がり亀裂が入った範囲のみ島が崩壊した

男「な、なんだこれ……落ちる！」

『残念だな、ここの海域には凶暴な海王類が住んでいる』

男「た、助けっ………」

『おれ、今海嫌いなんだよ』

男はもがき続けたが、もがけばもがく分体は海に沈んでいき、いつしか姿が見えなくなった

ふぅ。とひと段落息を吐くと遠くの方から革命軍の船が戻ってきた
その船首には風に優雅に吹かれているドラゴンがおり、おれは額に青筋を浮かべた

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船を岸に停泊させ、革命軍の幹部たちが次々と船から降りてくる
ドラゴンが降りて来た瞬間に、おれはドラゴンの胸倉を掴みあげた

『てめぇ、人を呼び出しておいて挙句の果てにはおらず、優雅に戻ってくるとはどういう事だ？』

ドラゴン「まぁ、少し落ち着け」

『落ち着けだと？
どの口が言ってやがる』

胸倉を掴みながら殴ろうと拳を構えたら降りてきた他の幹部たちに腕を掴まれ止められる
すると、見ない顔の金髪の青年が遅れて船から降りてきた

兵士1「参謀総長！お帰りなさい！」

サボ「ただいま」

『ん？』

サボ「ん？」

誰だ？あんなやついたか？と見つめていたら、目が合い数秒見つめあっていたら急に青年の方が顔を真っ赤にして倒れた