【男主】護るべきものの為にPart2【ONEPIECE】 (ページ25)

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46話ページ25

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「オヤジ！？」と言うマルコたちの叫び声とおれの真上でピッタリと止まった薙刀はほぼ同時だった

お互いにフッと笑うと白ひげは1歩引き武器を下ろすと「グララララ」と特徴的な笑い方をし、投げ付けた酒を拾いまた豪快に飲み始めた

白ひげ「エースが1人で行くと言ったんだろ？
なら、親としてそれを止めはしねェよ」

『悪いな』

白ひげ「いや、むしろおれ達が感謝をする所だ」

『やめろ、お前に礼を言われると虫唾が走る』

後ろで蹴られた腹と頭を抑えながら唸っているシャンクスの頭を1回叩く

シャンクス「おれに対しての扱い酷くない？」

『そんな事はないさ』

シャンクス「絶対にあると思うんですが」

「グダグダ言ってないで、自分の船に戻れ」と言い放ち、船を顎で示すとその先には一触即発した事にキレているベンがシャンクスを睨みつけている
シャンクスはそれに気付くと小さな悲鳴を上げてサッと立ち上がり、白ひげに一言言ったあとそそくさと船に戻って行った

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シャンクスが嵐のように過ぎ去った後、おれは白ひげを2人きりになれる場所に呼び出した

白ひげ「で、話とは何だ」

『ティーチの奴がサッチを殺して手に入れたあの悪魔の実、あれがどんなものかお前は知っているか』

白ひげ「そういや知らねェな
おれの息子を殺してまで手にしたかったあの実はなんだ」

『〝能力者殺しの実〟
おれはあの悪魔の実の事をそう思っている』

白ひげは飲んでいる酒を一旦置くと、真剣な表情でおれに問いかけてきた

白ひげ「それはてめェの判断か？
それとも、お前の〝中にいる〟そいつか？」

『…………』

自分の左目の上に手を置きそれをゆっくり撫でる
それに応えるかのように一瞬痛みが走った

『あくまでおれ個人の判断だ』

白ひげ「そうか………
それはまた厄介だな」

『このまま行くと、もしかしたらって事も有り得る』

白ひげ「おれは息子を信じるぜ」

『そう言うと思ったさ、余計な事言ってわるかったな』

座っていた椅子から立ち上がり、部屋の扉から外に出るとすぐ突き当たりの角でマルコが浮かない顔をして立っていた

『聞いてたのか？』

マルコ「はい………」

『そう深く考えるな、まだエースが負けた訳じゃないだろ』

マルコ「………」

俯いている頭に手を置き少々乱暴に撫でたあと「弟を信じろ」とだけ言い、おれはモビーから去った