【男主】護るべきものの為にPart2【ONEPIECE】 (ページ19)

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41話ページ19

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『くそっ、麦わらの奴どこまで行きやがった』

1人で暗い道を歩いている俺。別に虚しくはないがこうも静かだと不気味な所がある
砂漠にこんな所なんてあったか？と歩きながら考えていくうちに1つの仮説が浮かび上がった
砂穴に落ちて流れ着いたのが暗い所。とすると、ここは砂漠の砂の中に出来た空洞道という事になる

この上を穴開けるかして道を作れば必然的に地上には出れるが……そんな事をして砂全体が落ちてこないかが心配な所だ。運悪くその上を麦わらの一味が歩いていたらそいつらまでこの中に落ちてしまう

『悩んでても仕方ねぇか』

いちかばちか、ここは腹括って上に穴でも開けるか。という考えに至った俺は鞘から黒邪を抜き、斜め上ぐらいの砂に斬撃を放つ
すると砂が崩れ落ち、それに巻き込まれないよう距離をとると見事に開いた穴から地上に出た

砂漠をこのまま歩いて麦わら達を探すよりも上空からの方が全体も見渡せ何より効率がよく早い。という事で俺は黒邪の背に乗り上空からまずはハグれた麦わら達から探す事にした

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暫く空から捜索していると、見慣れた一団となんだあれは、ラクダ？がなぜか口論をしていた
ラクダの方が上空から近寄ってくる俺に気付き黒邪を見てなんか騒ぎ始めそれに気付いた他の奴らも同じように空を見ては黒邪の姿を見て驚いている

ナミ「な、な、な、なに！その生き物！」

チョッパー「でけぇー！！」

ウソップ「か、鴉の化け物？！」

化け物とは失礼な奴らだな。と思ったが確かに黒邪のモデルである八咫烏はとある国で神と言われているモノ、傍から見たら神なんて化け物に近しいものか…と納得してしまった

ゆっくり近くに降りるよう命令して、傍に降り立つと黒邪を刀の姿に戻し鞘にしまう

ナミ「ど、動物が……刀に……」

『こいつは、悪魔の実を食った刀
俺の相棒の黒邪だ』

ウソップ「物が悪魔の実を食った？！」

サンジ「そんな事有り得るのか……」

「有り得るから、こいつはこの世に実在している」と言うと、全員が息を飲むのがわかった
確かに、まだ海に出てそこまで時の経ってないこいつらからしたら、不思議な事なんだろうな

『この海にはお前達の知らない事なんて山ほどある
今見えている現実だけが全てだと思うな』

俺の言葉に重みがあったのか全員の目がそれぞれの野望、目標に向かって再度光を宿した