【男主】護るべきものの為にPart2【ONEPIECE】 (ページ13)

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36話ページ13

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ルフィ「なんだよー、見てぇー！！」

エース「餓鬼かお前は」

ルフィ「うるせぇ！見たいもんは見たいんだ！」

ギャーギャー地面に寝っ転がりながらバタバタと暴れ出す麦わら。本当に子供に見えてきて仕方ない…まぁ、俺より何歳も下だし聞いてる限りまだ成人すらしてないから子供か。と納得する

けど、このまま放ったらかしで置くとさらに状況が悪化しそうだったから俺は麦わらを立ち上がらせるとエースに来るように手招きをした

エースが麦わらの隣まで来ると2人の腕を同時に引っ張り体勢を崩した2人を軽く抱きとめフードを少しだけあげる

『な？見てもつまんねぇだろ？』

エース「綺麗だな」

ルフィ「うんうん」

『ははっ、そりゃーどーも』

2人の頭をわしゃわしゃ撫でたあとパッと腕を離す
すると、2人は腕を離したのにも関わらず抱きついてたまま俺から離れようとしない

『おーい、離れろー』

エース「嫌だね」

ルフィ「にししっ、同じく！」

似たような顔で笑うこの兄弟。

傍から見たら微笑ましい光景なのかもしれないがよく思い出してくれ
ここはアラバスタ王国、ただでさえ日が照ってる日中は暑いってのになんで男2人に抱きつかれなきゃならないんだ。しかも、片方は炎人間だぞ、暑すぎて死ぬ

『熱いから離れろ』

エース＆ルフィ「「えー」」

ナミ「いいから2人とも離れなさい」

ビビ「そうよ、Aさん困ってるでしょ？」

女二人から言われたら流石に2人も渋々と言った感じで離れたが、その口が尖ってどう見ても不貞腐れているのは間違いない

「すまないな、助かった」とナミとビビに言うと2人とも「お兄さんは大変ね」と同情するような目で言われたが…お兄さんってのはなんだ？

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そうこうしているうちに船は着々と目的地に向かって進んでいく
俺は船に乗っていても船内には入らずほぼ1日を甲板で過ごしている
そこに剣士である海賊狩りのゾロが話しかけてきた

ゾロ「なぁ、ちと聞きたいんだが」

『なんだ？』

ゾロ「あんたの持ってるその刀、それ妖刀か？」

『ほぉ、刀に詳しいのか？』

ゾロ「いや、わかる
妖刀の気配を感じたもんでな」

こいつ……剣士としての才能は鷹の目のミホークと対を張れるぐらいにあるのかもな

俺は、黒邪を鞘ごと背中の紐から抜くと海賊狩りに刀を渡した