【男主】護るべきものの為にPart2【ONEPIECE】 (ページ2)

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26話ページ2

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俺はエースの後を追いながら随分昔のことを思い出していた

あの馬鹿も周りの制止を聞かず1人で突っ走るのが日常茶飯事になってたな
その分、船の誰かに怒られてはすべて笑って返して全員が呆れていたっけな

『なぁ、黒邪』

黒邪ってのは、俺が今乗ってる大きな鴉の名前だ
大きな鴉って言ってもこいつは悪魔の実ーートリトリの実幻獣種モデル八咫烏ーーを食ったれっきとした悪魔の実の能力者だ

黒邪「なにか」

『エースの奴はとことんロジャーに似てると思わないか？』

黒邪「エースというのは、先程の小僧ですか」

『あぁ』

黒邪は少し考えると「確かに、雰囲気もどちらかと言うとあの人似ですね」と懐かしむように言った
母親は物静かな女性だと言うのに性格は全く引き継いでない

黒邪「主、見えました」

『真上まで行ってくれ、そしたら飛び降りる』

黒邪「了解」

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エース「ん？……なっ！？」

真上に到着した俺は黒邪の背中から飛び降りストライカーに着地した

『よぉ、エース』

エース「Aさん……
俺を連れ戻しに来たのかよ」

『違ぇよ、お前の過保護な父親からの頼みだ』

エース「親父から？」

「馬鹿息子の世話を頼む」と言われたんでな、と応えるとエースは申し訳なさそうな顔をした

そんな申し訳なさそうな顔をするのなら1人で突っ走らなければいいのにと思うがこいつの誰よりも優しい性格からしてそれは無理だろうと悟る

『さっさと終わらせるぞ
で、奴が行きそうな場所の目星はついてんのか』

エース「それがまったく」

『あ？まさかお前、あいつが何処にいるかもわからず出て行ったのか』

エース「…………」

気まずそうに俺からだんだんと目を逸らしていくエースにでっかい溜息を吐く
本当に、この親子と来たら考え無しで無鉄砲で自己中心的な奴らだ

『ここから1番近い街に行って目撃情報を探るぞ』

エース「はい！」

『はぁ………』

なぜか、楽しそうなエースとやる気が全く起きてない俺という謎の組み合わせの旅が始まった