高嶺の・･・【ONEPIECE】 (ページ10)

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9話ページ10

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エースがモビーに滞在して何日か経過した

その間ずっとエースは隙あらば白ひげの首を狙い続けたが尽く返り討ちに合っている

ｴｰｽ「くそっ……」

返り討ちに合って出来た傷を撫でながら甲板の手摺を足で蹴っているエースにAが話しかけた

『あまり船を壊さないでいただける？』

ｴｰｽ「お前、この間の……」

『まだ名乗ってなかったかしら、私はA』

ｴｰｽ「…………」

別に、お前の名前なんて興味無い。とでも言いたげな顔をするエースを気にする事もなくAは話し続ける

『どう？父様の首は取れそう？』

ｴｰｽ「ちっ……」

『無理よね、今の君だと』

ｴｰｽ「っ………！
うるせェ！女のてめェに何がわかる！」

たまたまこの甲板に居合わせていたクルー達の体から今のエースの発言を聞いた瞬間、覇気が放出した
特に、隊長格の覇気に当てられ、気を失って倒れたクルーもいる

2人の1番近くにいたマルコが無言で圧を出しながらエースに近づいて行くのをAが手で制した

『確かに私は女よ、けどこの船では戦闘員
それに………私は君より強い』

ｴｰｽ「なっ………
おれが、女なんかに負けるかよ！」

『試してみる？』

ﾏﾙｺ「辞めとけよぃ、お前じゃ姉さんには勝てねェ」

周りの圧とAから感じる確かな殺気に似たような覇気に当てられたエースは顔こそ睨んでいるが握っている拳が微かに震えている

それに気付いたAがパンッ！とわざと大きく手を叩き、「これでお開きよ」と言うと周りにいたクルーも覇気を解き、それぞれの持ち場に戻って行った

ﾏﾙｺ「あまりここで姉さんの事は悪く言わない方がい
下手したら………〝おれらに〟殺されるぞ」

ｴｰｽ「………！？」

少しばかり殺気を込めて言ったマルコにエースは生唾を飲み込んだ
遠くで着いてきていないマルコに気付いたAが呼ぶまで2人は睨み合っていた

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エースが白ひげの首を狙ってついに100回目の失敗をした夕方、1人甲板の隅で膝に頭を抱えているエースにマルコがスープを置いた
それを横目で見るだけでいつも通り食べようとしないエースにとやかく言うことはせず、その場を離れようとしていたら、珍しくエースの方から呼び止めた

ｴｰｽ「あんたら、どうしてあいつの事を親父って呼ぶんだ？」

ﾏﾙｺ「あの人が息子って呼んでくれるからだ」

その言葉を聞いたエースは唇を噛み締めて上げていた顔を再度下げた

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