高嶺の・･・【ONEPIECE】 (ページ9)

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8話ページ9

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『父様の首を狙うのなら辞めた方がいいわ』

ｴｰｽ「は？」

『君には絶対に取れないから』

見ず知らずの、しかも女相手にそこまで言われて黙っていられるほどエースは大人ではない
立ち上がり、Aに睨みながら詰めよる

そんなエースをAは臆することなく見つめ返す。すると、ニコッと効果音が付きそうなほど綺麗な笑顔を見せてエースに言った

『頑張ってね、ルーキー君』

ｴｰｽ「なっ………///」

去り際にエースの頭をひと撫でして厨房に向かって行ったAにエースは顔を真っ赤にさせた
当たり前だ、海賊女帝をも上回る程の絶世の美女であるAに頭を撫でられたことに加えあんな至近距離で笑顔を見せられては世の男は誰だってエースみたいになってしまう

さらにタチが悪いのは、Aはそれを無自覚でしている事だ

ｴｰｽ「何なんだよ、あの女………」

Aに撫でられた部分を自分の手で触りながら再度顔を赤らめ、一生懸命熱を冷ますように頭を振っている姿を周りで見ていたクルーたちは引いていた

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ｻｯﾁ「随分、執着してるな」

『そう？』

食堂でサッチから暖かい珈琲を淹れてもらい、優雅にそれを飲むAにサッチは不貞腐れ気味で声をかけた

ｻｯﾁ「サッチ様悲しい～」

ﾏﾙｺ「お前はまたそれかよぃ」

たまたま食堂に居合わせていたマルコは嘘泣きをして自分たちの姉の気を引こうとしているサッチの頭を叩いた

それに大袈裟なリアクションをするサッチを横目にそんな2人のやり取りを微笑みながら見ているAに話しかける

ﾏﾙｺ「まぁ、確かに
多少は気にかけてるようだねぃ？」

『あら、それを言うならマルコだってそうじゃなくて？』

ﾏﾙｺ「おれは別にいつも通りだよぃ」

ふふっ、と意味深げに笑ったAはエースを船に乗せるという判断が下った時、真っ先に部屋を確保したりしていたマルコの姿を思い浮かべた

ｻｯﾁ「じゃあ、そんなご長男様にお願いがあります」

ﾏﾙｺ「気持ち悪い言い方やめろよぃ」

ｻｯﾁ「これをあのルーキーに渡して来てくれ
どーせ、朝飯も食べずにいるだろうし」

「何でおれが…」と言いながらも渋々渡された料理を持って席を立ち上がったマルコにAとサッチは同じように笑った

ーーガシャーンッ！！

ちょうど、マルコが食堂から出てエースと接触したぐらいだろうか、窓ガラスが割れる音とマルコの怒号が船中に響き渡った