高嶺の・･・【ONEPIECE】 (ページ5)

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4話ページ5

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だんだんと見え始めてきた〝我が家〟に胸を弾ませているAを背に、マルコはスピードを下げ緩やかに甲板に着地した

マルコが降り立った瞬間、わっと人が集まってきてみな口々にマルコに対する言葉ではなく姉であるAに対し「おかえり！」と言葉を投げかけ始めた

ｻｯﾁ「おかえり！姉さー……げふっ！」

ﾏﾙｺ「お前は油断も隙もないよぃ」

獣化を解いていないマルコの蹴りが容赦なくAに我先にと抱き着きにかかったサッチの顔面にクリンヒットした

Aはそんなマルコを宥めつつ、ここまで乗せてくれたお礼にと、顔の横や羽を撫でている
それを気持ちよさそうに目を細めて尻尾を振っているマルコを見て、周りの隊長達は引いていた。まぁ、40後半にさしかかるおっさんが……。って気持ちはわからなくもない事だ

白ひげ「グラララ！よく帰った、娘よ」

『父様！』

奥から特徴的な笑い声を響かせながら出てきたのは、この海最強の男にして四皇の一人ーー白ひげ海賊団の船長、白ひげ事、エドワード・ニューゲート

Aは人の波を駆けて走りより、大きな体に抱き着いた。それを難なく受け止める白ひげは大きな手で大事そうに娘の頭を撫でる

白ひげ「海軍はどうだった？」

『とても刺激的だったわ』

白ひげ「グラララ！それは何よりだ」

未だに抱き着いている娘の頭を撫で終わると、後ろで控えている息子達に行ってやれ。と言い、背中を押した

『みんな、ただいま』

「「おかえり！姉さん！」」

一斉に駆け寄ってきた弟たちに一人一人、それぞれ声を掛け再会を楽しんだ後、白ひげの一言で盛大な宴が開かれた

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尋常じゃない量の酒や料理が甲板に次々と並び始め、大方並べ終わったあと酒樽を片手に持った白ひげの合図で乾杯をし、宴が始まった

最初はAに対して全員が質問したりスキンシップをはかっていたが酔いが回ってくるとそれどころじゃなくなりどんちゃん騒ぎとなっていく

ｻｯﾁ「姉さーん、飲んでるかー？」

ﾏﾙｺ「こいつ………」

真っ赤な顔をしながら近寄ってくるサッチをAの隣でいつものように酒を飲んでいたマルコは怪訝そうな顔で見つめている

『飲んでるわよ』

ｻｯﾁ「そっかそっか！それは良かった！」

ﾏﾙｺ「絡み酒ならどっか行けよぃ、酔っ払い」

ｻｯﾁ「酔ってません～」

とは言いながらも、完璧に呂律の回ってない言葉に気付いていないのか酒を煽り続けるサッチに溜息を出す