高嶺の・･・【ONEPIECE】 (ページ38)

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37話ページ38

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その場のいる者がレイリーの話した言葉に感極まっている中ウソップが立ち上がり最後におれも！とレイリーに身を乗り出した。

ｳｿｯﾌﾟ「ひとつなぎの大秘宝……ワンピースってのは本当………ﾙﾌｨ「ウソーップ！！」」

ウソップの言葉を最後まで聞かず大声で遮ったルフィにウソップは「ひぃっ」と小さな悲鳴を上げた。
叫んだ当の本人はBARのカウンターに足を着き、肩で息をしながら言う。

ﾙﾌｨ「宝がどこにあるかなんて聞きたくねェ！
宝があるかないかだって聞きたくねェ！
何もわかんねェけどみんなそうやって命懸けで海へ出てんだよっ！」

「ここでおっさんに教えてもらうなら俺は海賊やめる」と言い放ったルフィに対して他の仲間たちは全員息を飲んだ。
流石のウソップもそんな自身の船長の気迫に圧倒されたのか、急いで今自分がレイリーに対して聞いた事を撤回した。

ﾚｲﾘｰ「やれるかキミに……
偉大なる航路(グランドライン)はまだまだキミらの想像を遥かに凌ぐぞ！
敵も強い、キミにこの強固な海を支配できるか！？」

ﾙﾌｨ「支配なんてしねェよ
この海で一番自由な奴が海賊王だ！！」

レイリーはその言葉にある人物を重ねながら小さく笑った。Aもレイリーと同じようにルフィの言葉を聞いて父である白ひげの姿を思い浮かべ笑う。
この少年は、昔の父様に似ている。とAは思った。

海賊は確かに自由だ。好きな事をして好きなように生きて最後は海の上で沈んでいく。しかし、それを本当に最後まで成し遂げれる海賊は居ない。

Aもこの世に生を受けて誕生して今まで海賊として生きてきた。身近な海賊はやはり、父である白ひげだ。その父の姿を見ていると、いつも自由で楽しそうで人生を謳歌しているようにも見える。
そう考えると、ルフィの言う「海で1番自由な奴」という考え方もある意味間違ってないのかもしれない。

レイリーの船のコーティングが終わるまでの3日間、ルフィ達は各自それぞれ海軍大将にバレずに生活をしなくてはならなくなった。

ﾚｲﾘｰ「Aはどうする、この島に残るか？」

『海軍大将には鉢合わせたくないから
私はそろそろ帰るわ』

椅子から立ち上がり先に外に出たルフィの後ろ姿を呼び止め、走って近寄っていく。
呼び止められたルフィは「なんだ？」と言いAと向き合う。

『次会う時は新世界で』

ﾙﾌｨ「おう！」

『期待してるわ、新しい世代に』

手を差し出したAにルフィも手を重ねた