36話 ページ37
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シャンクスからは自分の過去の事を聞かされていなかったのか、ルフィは口の中に入れた物を壮大に撒き散らしながら叫んだ。
ﾚｲﾘｰ「聞いてなかったのか？
10年程前か、あいつがこの島にやって来てな
トレードマークの麦わら帽子と左腕を無くしていた」
ﾙﾌｨ「んぐっ………」
ﾚｲﾘｰ「訳を聞くと、楽しそうに君の事を話すんだ」
そう言えば、船に乗っている時にシャンクスが話してくれたっけ。とAもシャンクスが和気あいあいと語ってくれた時の事を思い出す。
ﾚｲﾘｰ「さて、コーティングの依頼だったな
引き受けよう」
ﾙﾌｨ「本当か？！ありがとう、おっさん！」
ﾛﾋﾞﾝ「待って！レイリーさん、あなたに聞きたいことがあるの」
ロビンは何やら緊張した面持ちで立ち上がって出て行こうとしたレイリーを止めた。
ﾛﾋﾞﾝ「私は空島であるポーネグリフを読んだ
そこには、海賊王の名前が記されていた
彼は古代文字を読めたの？」
ﾚｲﾘｰ「…………」
ﾛﾋﾞﾝ「それに、�爍弔琉媚岫瓩辰動貘硫�
あなな達は空白の100年の間に何が起こったのかを知っているの？」
ﾚｲﾘｰ「…………」
レイリーはどこか昔の事を思い出しているかのように目を伏せた。そして、開く時僅かにAの方に目を向け、緊張で汗を流しているロビンに向き直った。
ﾚｲﾘｰ「あぁ、知っている」
ﾛﾋﾞﾝ「！？」
ﾚｲﾘｰ「しかしお嬢さん焦ってはいけないよ
自分の足で少しずつ進みなさい」
その言葉には、自分達は少し世界の真実を知るのに急ぎ過ぎ知ってはならない足を踏み入れてはならない部分まで知ってしまった。と言っているようにも聞こえる。
それに、とレイリーは言葉を続ける。
確かにレイリーの言う通り、ロジャー海賊団はあくまでも海賊。天才クローバーやオハラの学者達の知識に勝るものは無い。なのに何故、海賊王は古代文字を解読することが出来たのか……。
ﾚｲﾘｰ「あいつはな、�猖�物の声�瓩鯤垢韻�
それだけの事だ」
�猖�物の声�瓠帖帖帖�それは、この世に存在するあらゆるものの声を示す。動物、植物、鉱物、道具、武器、大気、天候……それすらの声も表しているのかもしれない。
Aはレイリーの言葉を聞いて引っかかる所を感じた。そう、Aにも時々何者かの声が聞こえるのだ。それが何なのかは本人も愚か周りの家族もわからない、それがはたまたレイリーの言う�猖�物の声�瓩覆里�もまだわからない………。
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作者名：ナオ | 作成日時：2019年11月23日 21時
