高嶺の・･・【ONEPIECE】 (ページ3)

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2話ページ3

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ｾﾝｺﾞｸ「珍しいな、お前が自ら志望するとは」

『けど、行く前に申しておきたい事があります』

ｾﾝｺﾞｸ「何だ」

ーーガタン

とわざと大きめの音を出し、ブーツのヒールをカツカツと鳴らし、センゴクの座っている目の前まで行くと静かに頭を下げる

その謎の行動から周りが一瞬ざわついたのにも関わらずAは言葉を並べていく

『本日を持ちまして、私………
海軍を辞めさせて頂きます』

ｾﾝｺﾞｸ「な……何を言ってるのかわかっているのか？！」

『はい、わかっておりますわ』

ニコッと綺麗な程の笑みを浮かべたAは、近くにある窓に歩み寄ると閉められていたそれを豪快に開いた

今まで閉じられていたせいなのか、一気に開けられた窓からは外の風が勢いよく入ってくる

ｾﾝｺﾞｸ「何をするつもりだ！A！」

『ここでの生活は刺激的でとても楽しめました
机の上に〝退職願〟を置いてあるので、後で目を通して置いてください………それでは』

ｾﾝｺﾞｸ「なっ、待て！」

センゴクがAを掴むより前に、開けた窓から飛び降りた
そんな無謀な事に呆気に取られていた者たちは急いで窓に駆け寄ると、遠くの方からA目掛けて〝青い炎〟が飛んで来た

「あ、あれは………」

『絶妙なタイミングよ』

？「飛び降りるなんて聞いてないよぃ」

『ふふっ』

「不死鳥マルコー！？」という叫び声を背に、青い炎ーーもとい、白ひげ海賊団1番隊隊長〝不死鳥マルコ〟は自身の能力で不死鳥と化し、Aを背に乗せて海軍本部から遠ざかっていく

Aが華麗に去っていた会議室は未だに呆気に取られており、誰もその場から少しの間動けずにいた

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主人の居なくなった部屋の机の上に置かれていた紙が開けられた窓からの風で、ヒラリ。と床に落ちる

ーー私、白ひげ海賊団、0番隊隊長Aは本日を持ちまして、海軍を辞めさせて頂きます。
長い間、大変お世話になりました。
次お会いする時は、お互い海の上でーー

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ﾏﾙｺ「連絡を寄越すのは構わないが、もう少しマシな方法は無かったのかよぃ？」

『これがとても刺激的で面白いでしょ？』

ﾏﾙｺ「姉さんは相変わらずだねぃ」

クスクスっと口元に笑みを浮かべて妖艶に笑う自身の船の長女に呆れながらも、マルコは久々に会えた姉に少なからず舞い上がっている

『さぁ、私たちの〝家〟に戻りましょ』

青い炎を残しながら船へと向かっていく