高嶺の・･・【ONEPIECE】 (ページ18)

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17話ページ18

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白ひげ海賊団の傘下に新たにドーマの一団が加わった日を境にエースの態度が少しおかしくなった
よそよそしいと言うよりかは、何かを1人で考え込んでいるようなそんな感じだ

それはA以外のクルーたちも感じ取っており、皆口々に「どうした？」と声を掛けるが、何かを押さえ込んでいるような笑顔で「何でもねェよ」と返されて終わっている

見兼ねた料理長(サッチ)が声を掛けに行ったが、何を余計なことを言ったのか真っ黒になって戻ってきた
次に頼れる長男(マルコ)が声を掛けに行ったが、あまりいい成果は得られなかったらしい

ｻｯﾁ「もう頼みの綱は姉さんしかいねェ！」

「「頼む！姉さん！！」」

『わかった』

流石に可愛い弟たちから土下座をされてまで頼まれたらやるしかない。と意気込んだAは1人甲板で佇んでるエースの所に向かった

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『エース』

ｴｰｽ「姉さん」

『何か考え事？』

サッチにいれて貰ったココアを差し出しながら問い掛けるもエースは「なんでもない」と言い張り、応えようとしない
Aは無理強いはしない主義の人間だ、エースが話してくれるまで黙ってココアを飲み続けている

夕日も沈み夜の海になり、手元にあるココアも冷めきった時ぐらいにエースがやっと口を開いた

ｴｰｽ「おれさ、みんなに2番隊隊長にならないか？って言われててさ……
嬉しいんだけど、おれで良いのかなって……」

『認めているからなって欲しいのよ
なにか不満があるの？』

ｴｰｽ「………不満はねェよ
けどさ……自信が無いんだ」

敵がどれだけ攻めてきても我先に先陣を切って突き進むエースの口から自信が無いって言葉が出てきてAは持っていたコップを落としそうになった

『なにか引っかかる事でもあるの？』

ｴｰｽ「姉さんは、海賊王知ってるか？」

『えぇ、父様と一緒に昔何度も戦ったわ』

ｴｰｽ「おれ…………
海賊王の息子………なんだ」

ゆっくり隣にいるエースを見ると、目だけを伏せてなにかに怯えているかのように握っている手が震えている
その手を包み込むようにAが上から重ねるとエースは驚いたように手を引いた

ｴｰｽ「あっ……ごめん……」

『大丈夫よ
そっか、エースはロジャーさんの息子なのね』

ｴｰｽ「怖くねェのか……？」

『何で？だって、エースはエースでしょ？
なにも怖いことなんてないわ』

平然と言いのけたAにエースは勢い余って肩を掴んで怒鳴るような口調で言う