高嶺の・･・【ONEPIECE】 (ページ2)

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1話ページ2

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ここは、世界政府直属の組織、海軍本部が設置してある島ーー《マリンフォード》

その一室に、ペンを走らせている者の呼吸音とペンが紙に文字を綴る時の独特の紙とペンが擦れる音が静かに響き渡る
〝静寂〟という言葉は、今の時に使うのが相応しいかのように思わせられる

ふいに、ペンを走らせていた者ーーAはペンを置くと先程まで閉ざされていたその唇から小さく息を吐いた
それすらも、この静かな部屋に溶け込んであっという間に消えてしまう

『さて』

書き留めていた紙を纏めると、席を立ち部屋を出る
その先に向かうのは、これから会議が行われる場所

ーーパタン

扉が閉じられた時に僅かに出来た風が机の上に〝置き忘れられた〟紙をゆっくり撫でる
その紙に書かれている文字はーーー

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会議が行われる前日の夜、Aはある〝報告書〟を書き上げると、子電伝虫を取り出していた

ーープルルルル、プルルルル、ガチャッ

独特なコールが2回鳴った後、電話の相手は受話器に手をかけそれを上げた

『少し、頼みたい事があるのーー』

相手が話し出すまでに要件を伝え、『よろしくね』と言い相手もまたそれに二言で返事をし子電伝虫はガチャッ。と音を出し静かに目を閉じ眠りに戻った

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「………い、おい！
聞いておるのか、A！」

『はい？』

会議中にも関わらず昨夜の事を思い出していたAに厳しい怒号が飛んでくる
それに、特に悪びれた様子もなく答えるAに怒号を飛ばした相手ーー海軍本部元帥事、センゴクはいつもの事ながら溜息を吐いた

ｾﾝｺﾞｸ「全くお前と来たら………
話はちゃんと聞いておけ」

『わかってますよ、センゴクさん』

小さく笑みを浮かべ、手元の資料に目を戻したAに再度溜息をつくと、他に出席している者たちに中断していた事に断りを入れ、会議を再開した

ｾﾝｺﾞｸ「それで、最後の案件だが………
四皇〝白ひげ〟の船がこの近くの海域で何度か目撃されている事が判明した」

その事実を言い放った瞬間、静かだった会議室が一気に動揺からによるざわつきで騒がしくなっていく

だが、その中でただ一人、Aだけは口元に笑みを浮かべている

ｾﾝｺﾞｸ「それでだ、アイツらが何か事を荒らげる前に出来れば対処して欲しいのだが………」

『私が行きましょうか？』

先程まで声を出していなかった口から、凛とした声がザワついていた会議室に響いた