【再び怒り】 ページ37
歌仙side
今日の僕は気分が良かった
何故ならA君の大事な元の体が見つかったらしいからだ
粟田口の部屋まで歩いていたとき途中次郎太刀と会ったので共に行くことになった
そして粟田口の部屋襖を開けると
A君が集中した様子で何かを描いていた
何を描いているのか覗いてみると
薬研藤四郎の絵を描いていた
僕達が声をかけれないまま数分後
絵が完成していた
僕達はその上手さに感嘆の声をあげたが
それでもA君が気付かなった
そして不機嫌そうな表情になり
薬研藤四郎の絵に斜め線を引いた
自分の存在を忌ましめるかのように
また線を引こうとするA君の腕を掴み止めた
『………誰だ』
後ろを振り向くA君から 初めて殺気を受けた
歌仙「ｯ…それは雅じゃないよA君」
『なんで止めた？』
なんで？なんでって！
歌仙「……それは君が」
次郎「それは自分で考えたらどうだぃ」
僕の後ろから出てきた次郎太刀
『自分で？俺っちはなにも……もしかして 勝手に習字道具を使っちまったからか？ すまねぇな旦那方』
どうやらA君は自分を忌ましめている事に怒っているのではなく
習字道具を使った事に対して怒られていると思っているらしい
次郎「……それは違うねぇA アタシが言いたいのは その絵を何故そんな風にやったかってことだよぉ」
『……結局答えを言ってるじゃねぇか ……コレは薬研藤四郎に似ていないからバツを付けようとしただけだ』
まただ またA君は自分を薬研藤四郎と呼ぶ
歌仙「……どうして君はいつもこういうとき自分を自分の事じゃないように言うのかな？」
『俺っちは薬研藤四郎じゃない 唯の 生きた刀だよ』
A君は笑みを作って僕達を見つめた
でもA君の目からは涙が流れていた
次郎「……そうかぃ 邪魔したねぇ いくよ歌仙」
歌仙「………」
やはり君はいまだに審神者の苦しみが残っているんだね
トン
あー早く見つからないかな？
A君の審神者
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年11月19日 19時) (
レス) @page44 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
狐鴉【キツカ】(プロフ) - 夜月聖夜さん» はい (2017年7月25日 0時) (レス) id: 83d9874771 (このIDを非表示/違反報告)
夜月聖夜(プロフ) - そうですか！良かったです！続き楽しみにしてますね！ (2017年7月24日 23時) (レス) id: b3b5e9e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
狐鴉【キツカ】(プロフ) - 夜月聖夜さん» ありがとうございます 。それが続きを溜め込みしてたらいつの間にか完結に表示されていて……続きはありますよ！ (2017年7月24日 16時) (レス) id: 83d9874771 (このIDを非表示/違反報告)
夜月聖夜(プロフ) - ちょー面白いです！続き楽しみにしてます！これ、終わりってなってるんですけど続きはありますか？ (2017年7月23日 19時) (レス) id: b3b5e9e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐鴉 | 作成日時：2016年11月13日 17時
