【理解不能】 ページ36
『何をしようかな……』
俺っちはあの騒動？のあと平和で暇している
……絵を描こう！
これでも俺っちは絵描きがすきなんだぞ？
てかいつも思うけど俺っちは誰に話しかけているのだろう
まっいっか
俺っちは粟田口の部屋に置かれている
半紙を文鎮で抑え 墨を筆に含ませ
何を描こうか考えることにした
『……やっぱり 薬研を描くか』
俺は俺っちを描いた
まぁ好きな刀剣が薬研藤四郎だしな
でも今回の絵がえらく酷いな……久しぶりだからか
まぁでもほとんどの人が似てると言ってくれそうだ
でもワシは気に入らないのじゃ！←
俺っちは薬研藤四郎に大きな斜めの線を引いた
そして×を完成させようともう一度
筆を引こうとしたとき
その腕が掴まれた
『………誰だ』
後ろを振り向くと
歌仙「ｯ…それは雅じゃないよA君」
『なんで止めた？』
歌仙「……それは君が」
次郎「それは自分で考えたらどうだぃ」
歌仙の後ろから出てきた次郎太刀
『自分で？俺っちはなにも……もしかして 勝手に習字道具を使っちまったからか？ すまねぇな旦那方』
次郎「……それは違うねぇA アタシが言いたいのは その絵を何故そんな風にやったかってことだよぉ」
『……結局答えを言ってるじゃねぇか ……コレは薬研藤四郎に似ていないからバツを付けようとしただけだ』
歌仙「……どうして君はいつもこういうとき自分を自分の事じゃないように言うのかな？」
『俺っちは薬研藤四郎じゃない 唯の 生きた刀だよ』
俺っちは口を三日月にして歌仙達を見つめた
目の前が霞み 何かが頬を伝っていることを出来るだけ無視して
次郎「……そうかぃ 邪魔したねぇ いくよ歌仙」
歌仙「………」
トン
襖が目の端で閉まった
あぁどうしよう
俺っち 自分で言った事に
傷付いているんだな
『……無様だな こんな姿』
俺っちは本当にこのまま薬研の体で過ごしていいのだろうか
そんなの誰も答えてくれないなんて
とっくの前に知っている
だから今が辛いんだ
『だからこんなにも消えたくないんだ』
この世界の神様や人は優し過ぎる
俺っちに理解なんて出来るわけが無い
俺っちは一線引かれた薬研の絵をグシャグシャにして
机に伏せて泣き叫んだ
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年11月19日 19時) (
レス) @page44 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
狐鴉【キツカ】(プロフ) - 夜月聖夜さん» はい (2017年7月25日 0時) (レス) id: 83d9874771 (このIDを非表示/違反報告)
夜月聖夜(プロフ) - そうですか！良かったです！続き楽しみにしてますね！ (2017年7月24日 23時) (レス) id: b3b5e9e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
狐鴉【キツカ】(プロフ) - 夜月聖夜さん» ありがとうございます 。それが続きを溜め込みしてたらいつの間にか完結に表示されていて……続きはありますよ！ (2017年7月24日 16時) (レス) id: 83d9874771 (このIDを非表示/違反報告)
夜月聖夜(プロフ) - ちょー面白いです！続き楽しみにしてます！これ、終わりってなってるんですけど続きはありますか？ (2017年7月23日 19時) (レス) id: b3b5e9e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐鴉 | 作成日時：2016年11月13日 17時
