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大丈夫 ページ12
雅紀side
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
にぃ…。
怒っちゃった…。
でも！
にぃがまーくんのリュックを取ろうとしたのがいけなかったんだもん！
もう、おうち帰っちゃうもん！
にぃのこと‥…だいっ、だいっ、だい…‥きらぃ…。
階段のてっぺんににぃの姿はなかった。
お迎えに来てくれない…‥。
にぃもまーくんのこと嫌いになっちゃったんだ…。
NOside
ｰｰｰｰｰｰｰ
疲れて階段に座った時に首に掛けていた小さなポーチに気がついたまーくん。
ポーチの中には、お母さんが入れてくれたアメ玉がありました。
メロン味のアメ玉を１つ口の中に入れると、優しい甘さが口の中いっぱいに広がりました。
ポーチの中には、まだ２つアメ玉が残っています。
アメ玉を舐めていると元気が出てきました。
もう一度階段のてっぺんを見上げます。
雅紀「…よしっ！‥ごめんなさい。…ごめんなさい。…‥。…‥。…‥。」
勇気を出して智くんのもとに歩きだした雅紀くんは、何度もごめんなさいを繰り返して練習しています。
《ごめんなさい》はたった一言だけど沢山勇気が必要な言葉だもんね？
《ありがとう》も《ごめんなさい》も
とっても大切な言葉だって、
お父さんに教えてもらっているもんね。
大丈夫だよ！
雅紀くんと智くんなら勇気が出れば仲直りできるから！
.
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作者名：莉乃 x他1人 | 作成日時：2017年9月7日 16時
