1.日常 ページ1
麗らかな陽の光が降り注ぐ朝。
暖かな風に髪を踊らされながら、重い足取りで学校への道のりを歩く。
そんな私、桐陰Aは無個性だ。
"人は生まれながらに平等じゃない。"
齢4つにして叩きつけられた社会の現実は、幼い私の夢をたやすく打ち砕いた。
とろくさくて、極度の運動音痴である私でも、個性が出ればきっとヒーローになれる。そう、信じてきた。
だけど、そんな幻想は、決して叶わない夢となってしまった。
……そんな私に唯一出来たのが、勉強だった。
勉強なら、努力をすれば必ず結果に実る。そして私は、ひたすら勉強に打ち込んだ。
その結果、晴れて雄英高校に合格した。
・
・
いつも通りの授業を受け、帰りのHRが終わり、帰宅しようと昇降口へ向かう。
「Aー！！」
すると、名前を呼ばれた。
聞き覚えのある声に、振り返る。
『……ぇ』
そして、視界に映ったものに目を疑い、言葉を失った。
……幻か。
そう自己解決し、再び足を動かす。
「おい！？ちょ、待てって！」
そう言って私の肩を掴むのは……幼馴染の、上鳴電気だった。
『ま、幻じゃなかった……』
「何ワケのわからねぇ事言ってんだよ」
呆れたような目でこちらを見る上鳴に、私は呆然とする。
『う、嘘……何でここにいるの』
幼馴染といっても、中3の受験シーズンからずっと会っていなかった。
なのに、突然の再開がまさか雄英高校だなんて。
「そりゃあ、
上鳴は、さも当然のようにそう言う。
だが、私は信じられない。
あの、天性のバカが雄英生だなんて。
「まぁ、俺の個性にすれば、試験なんて楽々クリアだったぜ」
そうやって得意げに言う上鳴。
『あ！上鳴、ヒーロー科か！』
そうか。確かに上鳴、個性は強かったもんなぁ……。
「おう！お前は普通科だろ？すげーな、ここ受かるなんて」
『それなりに頑張ったからね。……で、どうして今更私に会いに来たのさ』
入学から数ヶ月経った今日。
突然来たものだから、ビックリした。
「そ、それは……お前が雄英に入ったっておばさんに聞いて、久々に、幼馴染の顔でも拝んどこーと……」
なるほど。私の母から聞いたのか。
「っと、とにかく！久しぶりに一緒に帰ろうぜ！」
上鳴は、早口でそうまくし立てた。
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奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年11月14日 21時) (
レス) @page3 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 轟くんのボケが面白いっ！これからも頑張ってください。 (2018年7月22日 17時) (レス) id: 4c9134da1a (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - ユさん» ありがとうございます！亀更新ですが、精一杯頑張りますね！！ (2018年1月6日 20時) (レス) id: 7b1f38d2f9 (このIDを非表示/違反報告)
ユ - 頑張ってください (2018年1月6日 19時) (レス) id: 12a97e7dbc (このIDを非表示/違反報告)
ニコぱー(プロフ) - かさかさスライムさん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2017年9月6日 0時) (レス) id: 7b1f38d2f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコぱー | 作成日時：2017年8月21日 20時
