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第百二訓 ページ5

「きっ、貴様ァ」


鳳仙が苦々しく声を出す。


「ぎっ銀さァァァァん!!!」


「立った立った。アッハッハッハッ、まだやるんだ」

晴太くんは涙声で叫び、破壊神は相も変らぬ笑みでそう言った。


私はというと――


『────……ッ』


驚きと安心と嬉しさで、声が出なかった。



「これは悪いことをしたの。てっきり死んでいるものと思ったが。だがそのザマじゃ立っているのもやっとじゃろ」

「ほざけアバズレ。そりゃこっちのセリフだ。今さらのこのこよく来てくれたもんだぜ」

「紫煙をたどって地獄からはい出てきたのさ」

「ご足労痛みいるがね、あんまり遅いからしゃぶっちまったぜ。おかげで命拾いしたがな」


……!

鳳仙の目に刺した煙管…あの百華さんのだったんだ!


「…フン、何の話だ。そんな汚い煙管覚えがないわい。わっちの煙管はそんな安物ではない。
ブランドもの美恥(びっち)地下(ここ)では手に入らぬ上物じゃ。失くしたのなら買って返せ。地上でな」

百華さんはそう言って刀を構えた。


「…ったく、これだから水商売の女は嫌なんだ。たかりもイイトコだぜ。勝っても負けても地獄だこりゃ」


銀時もそう言いながら構えた。


「…気にくわぬ。その眼を…やめぬかァァァ!!!」


鳳仙はそう叫び、傘を振り上げた。


「いけ!!晴太!!」


銀時のその声とともに、銀時と百華さんは鳳仙に飛びかかる。









……あぁ、まただ。


また、私は見てるだけ。


銀時だって、すごい怪我をしてるのに。

すっごく痛い、はずなのに。




……私も、強くなりたい。


助けられてばかりじゃなくて、誰かを助けられるようになりたい。

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めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - こんにちは。一気に読ませていただきました。お話の続きが読める日がある事を祈ってます。 (2023年2月28日 14時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - とても素敵な作品でした。(^^)♭ このお話の続きが気になってオールしました! (2022年9月18日 6時) (レス) @page13 id: 9824f121c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ - 大好きです、このお話。無理せず…いや無理してでも更新お願いします!! (2022年5月4日 10時) (レス) @page13 id: d1e9fea686 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこのみんと(プロフ) - とっても素敵なお話をありがとうございます!いつか修正が終わってまたこのお話が更新される日を心待ちにしてます(^-^)頑張ってください! (2020年9月22日 15時) (レス) id: dfbb799ac9 (このIDを非表示/違反報告)
もえ - 続きとても気になります!更新頑張ってください! (2020年3月6日 21時) (レス) id: ec56057e30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニコぱー | 作成日時:2019年6月11日 20時

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