【 地縛少年花子くん 】現実に帰りたい。

♯７　お代はカラダで。 ページ8

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目を覚ますと、そこはこっちを見て顔を顰めている花子くんと、その横にたんこぶが出来ているもっけちゃんがいた。







『え、何これどういう状況？？』



花子くん
「あ、起きた？」
「Aってば、何でもっけに押されてそのまま飲み込んじゃうカナ？」







もっけ
「スマン」
「悪かった」



『えっ、何のこと？』









もっけちゃん、別に悪いことしてないような……。







そう思って考えている時、衝撃的な事を明かされた。












花子くん
「人魚の鱗」
「食べたデショ？」




『…！！もしかして、もっけちゃんが食べろって言ってたヤツ？？』








花子くん
「そうそう、」
「まさか食べちゃうなんてネ？」



『うっ、……』








いや、私別に悪くなくね？？

断ったし。







ていうか私、金魚になって連れてかれるってこと？？

通りでさっきから花子くん達が大きく見えてたんだ。







私が金魚なら、そりゃあ大きく見えるし。












マジかよ。私、花子くんと縁繋いじゃうの？？

え、良いの？？逆にいいの？？縁繋ぐことなんて私にとって有り難すぎるんだけども。











え、マジで良いの？？良いよね？？良いって言って！！！(泣)













花子くん
「もうすぐ、人魚が迎えに来ると思うよ」
「……って、もう来たか」








そう言った瞬間、花子くんの後ろら辺から大きな魚が出てきた。









うわぁ。アニメで見たやつだ。

でかっ。寧々ちゃんはこんな感じに見えてたんだ。







うわ、これで仲間だよ。ありがとう。

嫁に来てくれてもいいんだよ。よし、気軽においで。カモン。










そんなことを考えていると、花子くんと人魚が揉めていたらしく、花子くんがイケボを放った。








花子くん
「連れていかれると困るんだよね」
「Aは俺の事大好きなんだから」





『はい、ごもっともです！！！』










私がそう言うと、花子くんはめっちゃかっこよく人魚を切っていた。

待って普通にかっこいい。








クソぅ、スマホがあれば動画撮れてたのに。

くぅぅぅ。惜しいことしたなぁ。









花子くん
「A、人間に戻りたい？」






待って、この場面アニメで見た。

待って尊い。好き。









『うん、戻りたい』








花子くん
「言ったね？」
「じゃあ、お代はカラダで払ってもらうよ」












そう言って花子くんは鱗を飲み込んだ。










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